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かじいたかし, 皆村春樹 / HJ文庫 (2件のレビュー)
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総合評価:
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einp3618
このレビューはネタバレを含みます
シリーズを通して、自分とは違う存在を認めることの大切さが描き続けられていたと思う。 例えば「おにいちゃんのあかちゃんうみたい」というタイトルの本が文学だったり、主人公の書く物語が誰にも理解されない記号文で描かれていたり、未来人がパンストだったり、といった過剰なイロモノ感を全て、文化的寛容さなんていう真っ当な結論へ結び付けられることに驚きを感じた。 サブヒロイン達の掘り下げが甘いのは気にかかるが、メインヒロインである義妹についてはしっかりと心情が書き込まれていたので○。 未来の世界の描写では、オーウェルの「1984」なんかを思い出してしまった。もちろんあんなに深刻な描き方はされてはいないが、二次元総理とかビックブラザーっぽいもん。でもカワイイから許す。 たとえ人間が滅びてしまって、パンストが支配する世の中になってもいいと言い切れるくらいには自分も文化に寛容でありたいと思いました。
投稿日:2016.02.27
d3-plus
5巻読了。 ついに完結。 結構アレな表層、それでいて実は通底する硬派な文学論的テーマ。 最終巻に至り、それは時間と空間を超え、いっそ壮大ですらあった。 ラストも納得の帰結。シリアスってほどではないけ…ども、ちょっとホロリときた。 最序盤の頃はホントにもうどうしよう…てくらいなアレだったんですけどね…なんでもちゃんと最後まで読んで見るものです(笑続きを読む
投稿日:2012.10.01
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