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山田太一 / 小学館 (8件のレビュー)
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総合評価:
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麻子
このレビューはネタバレを含みます
自らのための備忘録 山田太一が亡くなって、色々な方の追悼文を読んでいたら本書が一番好きだという文章に出会い、それではと思って読み始めました。 率直にいって、どこがおもしろいのかわかりませんでした。物語の設定はともかく、なんだか著者が自分は教養があるんだぞと自慢しているような感じがしました。 ところで67才の女性とは、「老婆」なんでしょうか。「白髪と、頬骨のあたりの、生気のない老いた皺のある皮膚の色」って、いくら病人だからって、大地真央や浅田美代子が67才です。ピンクレディのケイは66才です。この本が書かれた40年前なら67才は老婆だったのかもしれないけど、私にとってはそこが一番驚きでした。 著者が本書で読者に何を伝えたかったのか、残念ながら私には理解できませんでした。とはいえ、私は山田太一の数々の脚本の大ファンです。
投稿日:2024.01.08
camelmild
超常現象もの・・・と読むのがスムーズなのかな。 もしくは主人公の空想世界での出来事か。 の割に何かすごくリアリティがあったんですよね。 起こっている結果は説明つかないんだけど、結果に辿り着くまでの過程、結果から生まれる道程、 それぞれが緻密に繊細に描かれていて、何ら不思議じゃないような気がしてしまう。 女を嫌悪しつつも睦子を求めてしまう田浦の心境も、 仕事も家族もどうでもいい、どうでも良くないんだけどどうでもいい、みたいな厭世観も。 自分のすぐ隣にあるもののような気がしましたね。 睦子が時たま表す理不尽さも、理解する必要すらないような。 こんな状況で安定している方がよっぽど気持ち悪いですからね。 『こういうもの』としてそのまま受け止めるべきもののような。素材をそのまま食べているような感覚。 田浦にとって睦子は、世間に対する不安を関係ないものと割り切らせてくれる一方、 男冥利に尽きる新しい心配を寄越してくれる存在、 そんな感じだったんでしょうな。 ラストも綺麗でした。度々詩が引用されるように、1編の詩を読み終わった気分。
投稿日:2014.04.14
さくら
退屈だった。 なんか全体的に、生理的に受け付けない感じがあってね。 若返りの話しなら市川拓司の「Separation」は泣けたけどねぇ。
投稿日:2013.08.19
店主
新聞の書評を読んで図書館にリクエストした本。(本棚の本、ほとんどがそうだけど) 時間が経ちすぎてなんでこれをリクエストしたか、忘れてしまった。 書評はなんて書いてあったのか。(-_-;) 山田太一さ…んなのでどんな展開かと興味津々だったけど…ピストルの件辺りからなんだか興味は急降下。 ファンタジーと思えばそうなのかな。 うーん、ファンタジーなのか? 自分はファンタジーが不向きなので、★2つでした。続きを読む
投稿日:2013.07.28
べそかきアルルカン
淫らで美しく残酷な物語でした。荒唐無稽なスートーリーであるにもかかわらず、歳を重ねることの寂しさ、時の流れの容赦のなさ、二人でいることの、二人でいるからこそなお身に沁みる孤独感、生きることの空しさ、悲…痛、寂寥感などがリアルに描かれていました。 ちなみにタイトルは、吉原幸子さんの〝ゆめ〟という詩から引用されたもののようです。続きを読む
投稿日:2013.06.26
cfj88116
女性側が年老いた老婆から、若返っていくという恋愛を主軸においた物語である。ストーリー自体は意外な方には進んでいかないが、恋人間の会話で多くを語りすぎない朴訥とした味わいが本作の魅力の一つである。
投稿日:2013.06.16
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