【感想】Spray Pink

　応援している作家さんなので元々辛口批評は出ませんが、いつも期待を裏切られることがなく満足しています。エロ度は純愛平均なのでそっち目的の方は確認の上どうぞ。
　今回、帯に漫画の師匠である玉越博幸氏の名…前が上がってたのですが、誰？と思ったのはたぶん私だけなんでしょうね。検索で「BOYS BE…」の作者と知りました。連載中のマガジンは購入していた時期もあったので作品名はよく知ってましたがほとんど読んだことがなくて...。当時の玉越氏の絵があまり好みじゃなかったのが理由じゃないかと。
　まあそれはともかく、あれだけの数の恋愛シチュエーションを作品してこられた方を師匠に持つなら、久遠氏が毎回いろんな恋愛ストーリーを展開されてるのはなるほどと思いました。ある程度の数を超えてくると才能だけじゃなく、新しいと感じさせるストーリーを構成する技能が必要ですよね。

　というわけで今回もいろんなラブエロが楽しめる作品でしたが、お気に入りは「へんたいステディ」と「ふわふわパフューム」。どちらも西洋人女性絡みですが、後者で体臭を取り上げたのは非常におもしろいと思いました。やぁ、ほんと匂いが強いですからねぇ。私も以前の職場でアメリカ女性やフランス、ドイツ女性と一緒に仕事してましたが平然とした顔のすぐ下で、ぐげぇぐぼぉと匂いに悶えてた時期がありました。気づいたら慣れてましたけどｗ　最近は日本人女性の体臭も強いですよね。通勤電車で挟まれると香水に混じって・・・ゴフッ。脱線。
　最後の「現想レンアイ」は義兄と妹のお話。最初は義兄のはっきりしない行動に不快感はあったもののラストシーンは久遠氏の描くBOYS BE…ですね。非常に印象的なページでした。
　１点減点の理由はいつもファン加点の満点では特にどの本が良いのか差をつけられないので。基準を見直しただけです。続きを読む