【感想】異国色恋浪漫譚

このレビューはネタバレを含みます

豪華客船の中で一夜を共にしてから互いに忘れられなくなり、イタリアで再会後にまたくっつく話。イタリアで事件があってそういう展開はやまね先生らしいなあと。美形ガタイ良しハーフ×美人やまとなでしこ受けの組み合わせが良かった。

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▼あらすじ
豪華客船で結婚式を挙げた鸞丸は、酔ったはずみで船長・アルと夜を共にしてしまう。
その後、イタリアの地で再会した2人は、大きなトラブルに巻き込まれてしまい!?
華麗なる恋の幕が、今開く!!

＊＊＊

原作を知らずにOVAから入った作品です。
やまねあやの先生というと真っ先に思い浮かべるのがファインダーシリーズ。
ファインダーシリーズというとシリアスで危険な香りMAXなハードボイルドBLってイメージですが、この作品はコメディ色全開で、明るく楽しく何も考えずにサラッと読む事が出来ます(笑)

私はOVAから入ったのでストーリーの流れは読む前から大体分かってはいたのですが…まぁ、当然というかOVAよりコミックの方が何百倍も面白かったですね。

何よりもまず絵が綺麗です。本当に、惚れ惚れするぐらい美しい。
特にラブシーンなんて絵が丁寧なおかげでナニがどうなってるシーンとかアレがこうなってるシーンとか凄く分かりやすいんですよね〜(笑)
だからもう、本当にエロい。拝みたくなるレベルです。
それでもあとがきで“絵は下手ですが今の3倍は丁寧にかいてあります”と書いてあって「このレベルで下手なの！？」と愕然としました…(笑)
丁寧なのは分かるけど下手ではないですよ、先生…っ！(笑)

因みにストーリーの方は王道だったりツッコミ所満載だったりするんですが、全体的にテンポが良いせいか、それとも最初からこういうものだと割り切っていたせいなのか何の違和感もなく最後まですんなり楽しめました。
緻密なストーリーでは決してないですし、殆ど勢いで通してる作品なので頭を空っぽにして読めば誰でも楽しめるかと思います。

個人的にお気に入りなシーンは媚薬で朦朧となった鸞丸に迫られた権藤が「オレが惚れてるのは薫なんだよ！！」と言いながらも鸞丸を抱きしめるシーン。
次の瞬間、覚醒した鸞丸に殴られてて笑いました(笑)
銀次の件で思ったんですが、権藤って本当は薫よりも鸞丸の事が好きなんじゃ…。ていうか銀次とショタ鸞丸の話が地味に読みたかった…！残念！(笑)

本編も面白かったのですが同時収録されていた『恋の案内人』も面白かったです。
本編目当てに購入したのでこちらはあんまり期待していなかったのが正直な所。
でも、予想以上に自分好みなお話でかなり楽しく読めました。
もしかすると本編よりもこっちの方がお気に入りかもしれない…(笑)
攻めが紳士で格好良いのにちょっとドジで可愛いんですよね…うん。
絵柄は本編よりも少し古さを感じますがそれでも全く問題ないぐらい美しいです。
キャラは魅力的だし、萌えも豊富だしラブシーンもエロエロなので大満足です。
本当に最後の最後まで楽しく読む事が出来ました。買って損はない一冊だと思います！

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