【感想】発想職人のポケット 「カタチのないもの」をビジネスにする55の言葉

高橋宣行 / 小学館
(10件のレビュー)

総合評価:

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  • 横

    発想職人=知恵でイノベーションを起こせる人

    人真似ではなく、どんなに稚拙であっても、自ら考え、自らの身体をとおした中からアイディアを生み出すことをリーダはのぞんでいる。
    発想職人:長年の経験から掴んだ職人的知恵をもって、問題解決にあたることが不可欠であると語っています。

    高橋氏がこれまでの業務で学び実践した55のノウハウを各見開き1頁に記したものが本書になります。

    気になったものは、以下です。

    ・どんなに稚拙であっても、自分で考え、自分の身体を通したなかからアイデアを創りだす
    ・ほんとうに相手がよろこぶのか、ほんとうにしてほしいことなのか、これがどうしてもやりたいこといいたいことなのか、これでよかったと言わせられるのか。根っこがあるのか。
    ・問題解決とは、全体を見据え、①問題の核心をはっきりさせ、②何とすべきかを明確にし、③その解決策をまとめ、実行する。
    ・「正しいけれど、ちっとも面白くない」ではなく、「どう好きにさせるか」を意識する
    ・ビジネスは人間でできている。すべて「相手」がいることが前提です。
    ・考えろ、もっと考えろ、自分で考えて、自分で選べ。ひとりで悩むこと。
    ・仕事をするには、自分がすきな仲良しグループを作るのではなく、自分にとって働きにくい異質な人を集めて異質な領域に挑戦をする。これからは、部門を超えて、専門領域を超えての発想が求められています。
    ・人の心がわかる人でいてほしい。
    ・金になるのは、知識を知恵に置き換えた時だけ。どうしたら悩みを解決してあげられるのか、問題解決は知恵でしかできない。

    ・差別化、個性化、自分の色ってどうしたら出せるのか。それはカタチではなく、内なる深い想いをもつことから出てくる。ビジネスの相手に対する思いやり、思い入れをもち、相手の立場で考え続ける。
    ・人の幸せにつながらないことは考えない。世の中をはずさない。人を巻き込んでこそ共感も感動も手渡せるし、人と人がつながっていると感じるとき、作り手も一番元気になるのだ。
    ・手垢まみれの方法論はもうやめよう。考える作業は発見から。発見は小手先からは生まれない。考え続けることからこそ生まれる。
    ・想いは深く、言葉はやさしく。コミュニケーションは、相手の気持ちを察する感受性を基本に、①正確にどう伝えるか。②感情をどれだけ揺さぶれるのか。
    ・1枚の絵で考えてみる。それを習慣化する。
    ・歩け、汗をかけ、身体を動かせ

    ・何を残して何を捨てるか。余分な枝葉を切り、その木の本質をとらえ、どう美しさをみせていくか。
    ・モノを売るのではなく、意味を売る。
    ・目線が高すぎる。①相手の立場にたっていない。②頭だけで考えすぎている。机上の空論になっている。
    ・ベストは1つではない。一人一人に好きがあり、ベストがある。
    ・努力できるのは才能だ。しつこく考えた人間が勝つ。

    ・ひとこと説明しただけで、それ面白そう、と一瞬で伝えることにある
    ・アイデアとはビジネスの課題解決のためのアイデアであって、そこには、「考えて、創って、動かして、成果をだす」がワンセットになっている。
    ・企業の主治医になれ、見立てのいいドクターになれ
     ①問診 ヒアリング、情報収集、現状把握
     ②診察 課題発見、仮説の構築
     ③検査 深堀り、調査分析
     ④診断 順位付け、テーマ設定
     ⑤治療 戦略、フレームづくり

    育ってほしい、プロになってほしい、先につなげたい、そう思って、本気で叱ってくれる人がいますか。
    「もっと、ちゃんと考えてよ」という想いとともに、著者から読者へのメッセージなのです。

    目次

    はじめに

    Ⅰ 心得
      01 こんなもの作ってて、不安じゃないの?
      02 人真似は、自分に何もないことだ
      03 根っこがないね。根っこが
      04 正しいけれど、面白くない
      05 うけることに、いやしくなるな
      06 直線を歩きたがる、困ったものだ
      07 引き出しは、空っぽなの?
      08 ところで、キミは、何が言いたいのか
      09 ひとりで悩むことを憶えろ
      10 異質な人を愛せ
      11 大好きは才能だ
      12 すべて、人間がヒントだ
      13 人の心のわかる人でいて欲しい
      14 人の気持ちを暗くするようなことは、考えるな
      15 モノ知りだけでは、金にならない

    Ⅱ 想う
      16 色をだせ
      17 五感がサビてるぞ
      18 相手をイメージするから、考えられるのだ
      19 世の中を、はずすな
      20 軸足を変えないと、新しくならない
      21 もう、手垢まみれの方法論は、やめよう
      22 想いは深く、言葉はやさしく
      23 1枚の絵で考えろ
      24 平均的な「ものの考え方」を捨てろ
      25 正解主義はやめよう
      26 汗をかかないと、大切なものが学べない
      27 個性って、考えてつくるもんじゃない
      28 いま、何が売りものなの?
      29 専門家としてそこだけ磨いたって、いずれ壁につき当たる

    Ⅲ 創る
      30 創造は、「何を残して、何を捨てるか」だ
      31 プランニングとは「仕組み」のことだ
      32 「どう好きにさせるか」それが差別化
      33 アイディアは、課題探しから始まる
      34 「モノ」じゃなく、「意味」を売れ
      35 手持ちのもので、間に合わせで創るな
      36 もっと川上の部分から考えろ
      37 目線が高すぎる
      38 白い紙に書くことで、オリジナルになる
      39 「今うまくやる」のではなく「先をどうするか」だ
      40 「悩みの本質」をつかんだか
      41 ここから先を察知するのが、勘だ
      42 ゴールイメージが見えないぞ
      43 「ベスト」はひとつじゃない
      44 しつこく考えた人間が、勝つ
      45 手先で動くな、足で書け
      46 なんの発見もないね

    Ⅳ 動く
      47 ここにメッセージはあるのか
      48 電話でプレゼンできるか
      49 サービス精神がなさすぎる
      50 くどく、口説くな
      51 これで惚れさせられるのか
      52 行動が伴わないなら、それは「アイディア」といわない
      53 誰がベストか
      54 見立てのいい主治医になれ
      55 壁をのり超えるのが仕事だ

    おわりに

    ISBN:9784093881326
    出版社:小学館
    判型:4-6
    ページ数:128ページ
    定価:1000円(本体)
    発売日:2010年06月30日
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    投稿日:2023.01.07

  • konchan

    konchan

    昨今のビジネスとは、
    製品やサービスを通して意味を売ることである。
    その意味は、クライアントに対してエンドユーザーが求める意味であり、盆百の意味は巷に溢れている。
    そこで、軸足を変え、基本概念をひっくり返し、知恵を出してエンドユーザーの求めるモノを提供できる発信者だけが世の中に認められる。
    そのためには、モノではなく生み出す過程を磨き上げ、学べ、

    …なんだかビジネス本アイデア本は、全部エッセンスが一緒な気がしてきた。
    でも、ちゃんとできてる例は少ないとみた。(だから本として売り物になる情報なんだといえる)
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    投稿日:2014.02.27

  • hirohakase

    hirohakase

    「それ、面白そう!」と一瞬で伝えられることがプレゼンで、説得ではなく納得してもらうことがゴール。
    アイデアは、シンプルにイメージし、考え抜いてこそオリジナリティがでてくるんだろう。

    投稿日:2013.11.28

  • ichijoabook

    ichijoabook

    指摘されつづけていることが、
    一冊にまとまっていた。


    言葉としては理解できていたことを
    ようやく体で理解したということが
    ちょっと増えてきた、このごろ。

    これからめざす方向をもう一度
    意識し直すために、大切な言葉が
    いっぱい詰まっていた。


    「すべて、人間がヒントだ」
    頭だけで考えがちな自分への戒め。
    続きを読む

    投稿日:2013.11.18

  • ころちゃん

    ころちゃん

    業種は違うが考え方として必要な点は似ていると感じた。

    ただ、これを読んでも正論ではあるが解決策が生まれるほどではなかった。

    投稿日:2013.01.19

  • shigatakeshi

    shigatakeshi

    1を10にする人、1を100にする人、いやいや1000にしちゃうすごいヒト。その倍数で仕事の価値とか給料って決まっちゃうのかなと思うけど、単に係数管理しているだけで、社会に何の意味があるのか考えずに、『作業』して一生終えると思うとゾッとします。ゼロからイチを作り上げる力とか、その仕事が社会を良いものにしてるのかとか、本来はとっても時間をかけて考えなくてはいけないことのヒントがこの本には溢れています。広告代理店のイケスケナイ感じのカタカナが並ぶのかと思いきや、素敵でアツイ仕事論ですっかり骨抜きになってしまいました。

    一番好きだったのが、『ほんとうに、これで相手が喜ぶの?』。ほんとうにそうですよね、なんのために、なにやってんだか、そろそろ本気で考えてもイイと思います。
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    投稿日:2012.03.06

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