【感想】日本古代史を科学する

中田力 / PHP新書
(6件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • yonogrit

    yonogrit

    612
    経済効果があるかどうかはっきりしない純粋科学の重要性を理解できることが先進国の条件であり、人類の叡智を誇れる唯一の手段であることを忘れてはならない。現実的に役に立つかどうかだけで場当たり的に評価を下すことは、学問の基本原則に反するのみならず、国家の未熟さと指導者の無能さを露呈する結果と


    哲学の成熟度では東洋が西洋よりも圧倒的に優れている。したがって、人文学こそが東洋人が最も誇れる学問体系で
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    投稿日:2023.07.11

  • まいちん

    まいちん

    かなり断定的な言葉を使われてる時が多々あって(笑)

    当然知ってると思うのですが…とか。
    〇〇で間違いない…とか。

    やたら強引に結論づけてる印象を受けた。

    この方は科学によって、検証していて
    それによると邪馬台国の場所は、
    日向灘と断定できるらしいのです。

    今は畿内より九州説の方が濃厚らしいのですが、
    ここまで科学で断定出来るのであれば、
    何故、九州説に断定されないのだろう…。
    って、疑問に思った。

    他にも化学的検証によって、
    神武天皇が280年ぐらいの人という結果で
    話が進んでて、
    欠史八代を詳しく知りたかったんだけど、
    めっちゃさら~っと流されてた(笑)
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    投稿日:2020.10.15

  • blurhythm

    blurhythm

    理系のロジック、データに基づいた仮説とその検証。
    ここまで説得力があると、邪馬台国の在り処を北九州とする説に同意するほかない。

    投稿日:2014.04.21

  • show

    show

    このレビューはネタバレを含みます

    論理的に考えると邪馬台国の場所はここになるらしい。
    しかし考古学者とか歴史学者には認めてもらえないらしい。

    ラジオで著者が紹介していたので,図書館に予約
    2012/07/28図書館から借用;直ちに読み始め。29日に一応読了

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    投稿日:2012.07.30

  • コロちゃん

    コロちゃん

     本書は、謎に満ちた日本古代史を、まるでゴルディアスの結び目を解くかのように、バッサリと解明した本である。
     「21世紀の科学」や「複雑系科学」を駆使して考古学へ応用し、日本古代史を解明したと、一見科学的な考察に見えるが、その内容は、古代史の専門家ではない医学者が、最新のいくつかの研究結果を、ちょっと強引な考察と想像により結びつけ結論付けた内容であり、「科学による解明」とまではいえないと思った。しかし「日本古代史の夢とロマン」が満載のように思え、実に面白かった。
     「邪馬台国への道」では、「宇宙考古学」と名うって邪馬台国の場所を考察している。グーグルアースという誰もが使える身近なツールがある現在においては、わかりやすく説得力がある説ではあるが、邪馬台国が九州・大和のどちらにあったのかという日本古代史最大の謎を、空からみた現在の地形のみで断定することは、冒険すぎると思ったが、面白い結論だと思った。本書で主張する邪馬台国の場所は「宮崎平野、日向灘の地」だ。
     「太伯と徐福」「二つの出雲」では、3世紀の日本の政治勢力等を考察しているが、人間や稲の「DNA考古学」や中国の「史記」「晋書」「梁書」を、よくいえば駆使して、悪く言えば強引に結びつけてわかりやすく結論を出している。
     本書の結論は、古代中国の「呉の滅亡」による「「王族・貴族」の難民や「始皇帝時代の徐福」が、古代日本の邪馬台国や出雲のルーツであるとするものであり、本書の手法は「科学的」には思えないが、読み物としては面白い。
     「四王朝説」の「記紀」の謎解きも、面白く読めたが、本書でも「四王朝説の直接証明は不可能である」と解説している。
     本書は、「科学」の本ではなく「趣味」の本なのだと思ったが、読後感は「面白い」である。やはり「日本古代史」は謎とロマンに満ちている。
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    投稿日:2012.05.03

  • PHP研究所 PR

    PHP研究所 PR

    古代史の秘密がいま解き明かされる!

    この本は、日本古代史の常識とタブーに挑んだ、ある自然科学者の知的冒険の書といえます。

    「魏志倭人伝」に描かれた邪馬台国はどこにあったのか。

    女王・卑弥呼とはいったい誰なのか。

    日本最古の歴史書といわれる『古事記』や『日本書紀』に描かれる様々な神話をどう読むのか。

    神武王朝は果たして存在したのか。

    神武の東征は実際になされたことなのか。

    出雲はなぜ国譲りにたやすく同意したのか。

    神功皇后の九州遠征が意味するものとは。

    継体王朝の即位は何を意味したのか。

     医者であり、また歴史に造詣の深い著者は、自然科学者の「眼」で、こうした謎をひとつひとつ解きほぐしてゆきます。

    Y染色体が示す日本人のルーツをめぐる最新の知見と歴史書の読解をミックスさせ、これまでの発想に自由な著者が導き出した結論は、想像を絶する大胆なものです。

    東アジアを舞台に壮大なスケールで、心躍る歴史のドラマがいま幕を開ける!
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    投稿日:2012.02.27

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