【感想】娘は娘

アガサ・クリスティー, 中村妙子 / クリスティー文庫
(12件のレビュー)

総合評価:

平均 4.3
5
4
2
0
0

ブクログレビュー

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  • cocok

    cocok

    このレビューはネタバレを含みます

    依存と書いてあったが、共依存というものなのだろうか。
    麻薬依存を断つことができたところで、母親への依存も断ち切れた。
    母娘の依存を断ち切る過程がさらっと書かれているのが、物足りなく感じた。

    再読したい。

    春にして君を離れが気に入ったので、こちらも読んでみた。
    今回は意外にハッピーエンド。
    という事は、春にしてもハッピーエンドなのかもしれない。
    NHKBS番組の作家達の感想を見てからだったので、人は簡単に変われないと勝手に私がラストを決めつけてしまっていたのかも。

    殺人はおきなくても、普通にその辺にいる人達だけで充分怖い。

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    投稿日:2023.08.09

  • みちょはちゃ

    みちょはちゃ

    このレビューはネタバレを含みます

    娘は娘
    アガサ・クリスティ

    メアリ・ウェストマコット名義のクリスティ小説⑤

    *☼*―――――*☼*―――――

    この母娘、「娘は娘」というか「母が母なら娘も娘だな」っていう、どっちもどっちというのが最終的な感想だけど、2人が良ければそれで良しなのかは疑問。

    第1部
    娘が居ない3週間で恋に落ちて結婚を決めるって、帰ってきた娘にすると反対もしたくなる気持ちは分かるけど、結局はセアラが何と言おうとアンが決めることで、セアラとコールドフィールドの喧嘩の中で彼はアンが逃げていると言ったけど、結婚相手である当事者のアンが話の中に入らないのはやっぱりおかしいと思った。

    第2部
    アンが喋ってるだけで終わってった。なんか読んでるだけでちょっと疲れたし、セアラを放ったらかしで毎晩遊んでるアンが心配だと思う反面嫌いだった。第1部から好感のあったローラやイーディス、芯があってとても良い助言をしてるんだけど、この2人を蔑ろにしてるのは、読んでて気分が悪くなった。

    第3部
    セアラのせいでコールドフィールドと別れたのだという、子を持つ母が再婚に踏み切れない理由としてはありがちなようだけど、ただ気に食わないだけで反対してたのならセアラも悪い。ただアンは人のせいにしすぎだし、人が全部やってくれて決めてくれて楽をしようと言うのがローラやイーディスとの会話で分かってる。第2部からアンがセアラについて無関心かと思える程だったので、例え喧嘩になっても話し合えて良かったと思う。

    第1部でアンが結婚を決め、セアラが戻ってくる時に「先に結婚式をあげておくべきだった」というイーディスの言葉が私の中ではすごく残ってる。娘が居ない間に勝手に?という思いもしたけど、その後の2人の関係を思うとイーディスはこれを予期してて、長年仕えてきて当事者以上に分かってた。この話の中でイーディスが1番好き。

    2022/07/19 読了(図書館)

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    投稿日:2022.07.19

  • calla-lily

    calla-lily

    アガサ・クリスティーがメアリ・ウェストマコットの名で書いた母と娘の物語。

    娘の名付け親であり、母の友人でもあるローラの言葉が良い。淡々と語るその内容は、アガサ・クリスティーの考えそのものなんじゃないかしら。

    人間は結局のところ、自分自身しか道連れはいない、女は中年から開花する、仕事は自分自身から逃避する有効な手立てだということ、一つ一つが身に染みる。
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    投稿日:2021.09.05

  • tanaka9999

    tanaka9999

    2004年発行、早川書房のクリスティー文庫。訳者あとがきあり。解説は児玉数夫(映画評論家)。第2章までが前振りで第3章で大きく物語が動く。第3章のきっかけは『愛の重さ』ほどは唐突でない。最後は主人公たちへの思いやりで終わり、うまくまとまったか、という感じである。

    訳者あとがきあり。解説のタイトルは『クリスティー映画が日本の銀幕に初登場したころ』
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    投稿日:2021.05.01

  • bukurose

    bukurose

    若くして夫を亡くし育てた一人娘も19歳になった。そこに再婚してもいいかと思う男性が現れた。ところが娘と男性はそりが合わない。娘は全力で男性を排除しようとする。男性には娘と自分とどちらを択るのか?と選択を迫られ、娘を選ぶ。まるで一人息子を争う嫁姑のような会話が展開される。

    また女性が間にはさまり対立が異性という点では婿取り娘対実母と婿。これも間にはさまる娘は大変。自分がこの立場なので、対立相手は娘ではなく実母だが、この小説の未亡人アンが娘と愛する男との間にはさまり神経が摩耗する会話が実にリアルに響いてきて、読むのがつらくなるほどだ。

    娘は母親が相手の男性を好きな事に気づかないし気づいてやる余裕も無い、という描き方だが19歳ならそうなのかなあ。あるいはクリスティ自身の再婚あたりの実情はどうだったのか。

    娘は娘、A Daughter's a Daughter's  娘のために自分のしたいことを犠牲にした と思い娘のあやうげな結婚にも親身にならない。娘は相談した時否定して欲しかった、と最後に言っているが、修羅場とはこういうことか。

    1952発表
    2004.8.31発行 1018.7.25第3刷
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    投稿日:2020.02.17

  • pyonko

    pyonko

    親は子供にうるさく思われるくらいがいいのかもと思った。
    放っておいても取り返しのつかないことは
    実はそんなには無くって大体上手くいくものなのかもしれないが、
    行動することで回避できるならそれに越したことはない。続きを読む

    投稿日:2015.09.22

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