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手塚治虫 / 手塚プロダクション (13件のレビュー)
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オギノ通り
★古びない★1972年の連載の漫画ながら、舞台設定が戦後間もなくということを差し引いても、いま読んでも構成も展開も生き生きしている。下山事件を下敷きに、戦後の混乱を混沌とした一族から描き出す。 子ど…もと比べて大人の絵が冴えなかったり、蔵の狭く暗い地下で普通に育ったりと突っ込みどころはあるが、一族の面々がそれぞれ異なる事情でおかしくなっていき、最後はやはり暗い穴倉で終わるところは映画的だ。続きを読む
投稿日:2023.10.04
zasetu
このレビューはネタバレを含みます
黒手塚作品の白眉、『奇子』を読了しました。狂えし天外家の顛末は、はたして!? 1巻を読んだ時からは想像もつかないくらい、話も大きくなっていって、やはり手塚先生らしさが感じられますね。1、2巻を凌ぐ圧倒的ボリュームと構成に感嘆のため息が出てしまうくらいです。巧緻な伏線や後半の激動な展開、奇子の魅力も相まって、やはり傑作というしかありません。 確かに突拍子のない終わり方だとは思うけれど、それでもここまで夢中になって読めた漫画もそうそうありません。(あとがきで手塚先生が『カラマゾフの兄弟』を言及していて、なるほどなとも思いました。)奇子が閉じ込められてもなお笑って「私、怖くないわ」と言った時の衝撃ったらもう……!! 確かに奇子がこの物語の中なら一番の被害者なのですが、どうしてでしょうか、一番狂っているのは奇子のようにもまた、感じてしまうのです……。 (何回か読んだ後改めて感想を書く予定)
投稿日:2021.12.22
ひだかお
面白かった。最終巻は、波奈夫が父親に、同情からくる愛情は恋愛として邪道か相談するところが印象的だった。あとがきで、続編への意欲を書かれているが、是非読みたかった。
投稿日:2020.03.23
Rocketman3
1〜3巻 やっぱりおもしろい。戦後の昭和という時代の暗部を田舎村を舞台に炙り出すというストーリー設定が秀逸。奇子を中心として絡み合う複数の愛欲(っていうと土曜サスペンス劇場みたいだが)のドロドロさも読…んでいて唸らせられる。 20040131続きを読む
投稿日:2018.10.15
かおり@iRoakg
圧巻なラスト、な最終巻。本当に最後のシーンは面白かった。誰もが奇子を愛していたし、疎ましくも思っていた。そして誰も罪のないものはいなかった。死んだ者が正しかったのか?それもまた違うなぁ……
投稿日:2016.10.22
くわっち
閉じ込められていた土蔵が壊され、行き場を失った奇子は、自分に金を送り続けていた祐天寺富夫を探して東京に出てくるのだが……。 江野正の轢死事件から既に20年以上過ぎたものの、その影はふたたび仁朗の周囲にまとわりつくのだった。
投稿日:2014.09.28
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