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江波光則, しばの番茶 / ガガガ文庫 (7件のレビュー)
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bukuroguidkodama
前作『パニッシュメント』に引き続き 興味深い筋書きのお話であるところが良いところ 高校という場でおきる事件というより状況に対し ライトノベル風でなく現実味というより小説における登場人物的なキャラクタが… 青春とか教養とかでなく冒険という非日常のひとつとして通過する話 「非日常」にも現実味を持って起こりうるものとそうでないものとに 区別され得ることを思い出させてくれるおはなしの面白さである 文芸という点で昇華されなければ一山いくらで消費消えていく種の どこにでもあり小説にはされにくい物語続きを読む
投稿日:2018.12.08
だだ
内申点をネタに密告を推奨するクラス。それに対抗する破壊衝動を持つ転校生。といった殺伐とした世界の物語。最後は小さくまとまりすぎたかな。
投稿日:2016.06.30
柏葉
決して明るい物語ではないのに、どこか癖になる。密告制度がある進学学級に、その場の人間関係を壊さずにいられない転校生が転入してき、化学反応が起こる話。愛や夢や希望は出てこず、暴力と犯罪と後ろ暗さとが出て…くる話。なのにどこか夢中になる。これはヤバい。毒なのに、それが堪らないって感じ。危ない。続きを読む
投稿日:2012.08.04
you-sunset
読んでいてあまり気分がよくない描写などが多かったけれど、ラストがどうなるかとても気になって結局読了してしまった。ね。。。
投稿日:2012.05.26
koyaj
孤独に酔う映画フリークの転校生デブが、密告蔓延る管理社会化したクラスの崩壊に挑む話。 本来ディストピアSFで描かれるような大きな物語を、高校の1クラスという極小単位に圧縮転写した、意欲作。 ラノベ…らしく自己陶酔的な主人公が、一貫性をもっていじめを煽る。 好きなタイプのキャラクターではないが、ラストの潔さには結構なカタルシスを感じる。続きを読む
投稿日:2012.01.13
dokkyobungei
このレビューはネタバレを含みます
江波光則が書く作品は、変奏曲かリフレインのような印象がある。言いたいことが一つしかなくて、それを丁寧に繰り返し描いてみせる。その点は、デビュー作の「ストレンジボイス」と是非読み比べてほしい。 作品単体としては、陰惨すぎて笑えてしまうB級映画の味わい。露悪的であるけれど、偽悪的にも感じてしまうのは作者の計算か。
投稿日:2012.01.11
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