【感想】イエス・マスター

独特の魅力（クセ）があって、絵画的？デザイン的なカットがあって、猫田センセのそんなところにひかれるのだけれど、でも読みづらくて好きなのに入り込めない時もある。似た感じになってしまったり、ストーリーがあ…まりなかったり（わかりづらかったり）するときもある。
そんななかで、この表題作は、短いけど割とわかりやすくて大好きな作品です。続きを読む

猫田作品では一番バランスが良い作品が入っている気がする。
「新世界」のふわっとした世界観が良い。
「イエス、マスター」も登場人物がすっきりとよく出来ていて良い。
全体的に人物、ストーリー、世界観、言葉…、のバランスが良い話ばかり。
この頃の猫田さん面白かった。本当に面白かった……（2011年４月現在）。続きを読む

私が猫田ワールドに出会った、「新世界」収録。
軽いのも可愛くて好きだけど、このドシリアスは抜きん出ていますね、私の中で。
なので表題作（＋書き下ろし）もすき。
まァよくワカラン世界観のものも多い訳だが…。何だかんだハッピーエンドで締めてくれる辺り、いいひとだよなぁと思うのです。

「イエス・マスター」無気力金持ちの坊×従順世話係
「この胸にトキメキを頼むよ」無自覚ヤンキー×おとなし少年
「新世界」ドＳ×男娼
「遊戯邸いらっしゃいませ」旦那様×居候の少年
「掌の上で踊れ」ヤンデレ？×もてもて
「夢の国満喫」役者志望×男妾
「イエス・マスター前日」続きを読む

「執事」じゃないけど、クールビューティーの使用人と、いい加減な主人のストーリー。
思いを素直に伝えあえない二人が、最後の最後に手に入れる幸福。
不覚にもじわっと泣かされてしまいました。

表題作「イエス・マスター」と「新世界」が好きです。
「相手のことを傷つけたくなくなるなんて、サドの風上にもおけぬヤツだわ」　……かぁっこい〜！