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大石静 / 講談社文庫 (2件のレビュー)
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yoyogi39
脚本家ゆえにテレビ業界の裏話的なものは当然面白いのだが、男と女の関係をストレートに言い切ってしまう語り口が魅力的。
投稿日:2012.11.27
酒井一成
ほぼ同世代が少し上の人だと思う。彼女が「二兎社」という劇団で芝居をしているころ、見に行ってとても面白かった記憶がある。その後演劇関係で名作を書き続けていたことは知っていたけど、ある時テレビの売れっ子…脚本家として彼女の名前を発見して、とってもびっくりした。 それで、エッセイ。正直、ちょっと驚いてしまった。ネタとしては、誰かが語ったり、映画などの中にある心に残った言葉をメインに置いて、そこから話を発展させてもの。取り上げられる言葉も、有名人から身近な人までいろいろで面白いし、それぞれに含蓄があって良い。でも、そこから発展させていく彼女のエッセイの中にある恋愛観というのは、ある意味過激で、ある意味ノーマルだ。読んでいると、自分がものすごく保守的でつまんない人間に見えてきたりもするし、彼女の言っていることにうんうんとうなずきながら、保守的でつまんない世の中を批判的に見たりもする。いわば倫理観の冒険のような感じである。で、それがちっとも過激な言葉や過激な状況で描かれるのではなく、確かにこの人は僕と同世代の魅力的な女性なんだなって感じで書いてあるのである。 まいった。 2005/3/9続きを読む
投稿日:2010.08.28
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