【感想】殺人暦

横溝正史 / 角川文庫
(1件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • tikuo

    tikuo

    横溝正史の、大体は大人向けの短編集。

    5人の死亡を予告する新聞記事に怯え、連続殺人が始まるか?という表題作と、美人令嬢に入れ替わった元女優「女王蜂」は、江戸川乱歩の作品を模したものだろう。特に表題作では、ドジな探偵(警視庁の刑事だが)を出し抜く、『殺人だけは犯さない』名怪盗が出てくるのだが、明らかに二十面相である。表題作はやや子供向け。

    あとのとても短い短篇数篇も、トリックなどは古いものの、よく出来ている。

    難を言うなら、作品は違えど同じような名前(畔柳 等)が乱発されるため、続編か?と疑いながら読む部分があるのだが、全部異なる話である。

    ワルノリが過ぎて、割とめちゃくちゃな印象のある横溝正史の短編集の中では、非常におすすめできる1冊である。
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    投稿日:2016.07.13

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