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西野かつみ, 狐印 / MF文庫J (1件のレビュー)
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キじばと。。
これまでなにかとメイン・ヒロインであるちずるを立てて、みずからは愛人枠に甘んじてきた望でしたが、耕太と二人きりになったのをきっかけに彼とキスを交わして、「耕太にとって、わたしはなに?」と尋ねます。そん…な彼女の問いかけに耕太は返答できません。その後、望のことを「姫さま」と呼ぶ、人狼のマキリとレラが現われます。ちずるが人狼に攪乱されているあいだに、耕太は人狼たちの暮らす秘密の場所へと連れていかれてしまい、望と結婚することをせまられます。 いわゆるハーレムものの作品では、サブヒロイン以下の心情をどのように処理するのかということが、どこかで直面しなければならない大きな問題になるわけですが、本シリーズのような典型的なハーレム作品では主人公は優柔不断なキャラクター造形になっていることが多いので、しばしば不遇なあつかいをされるサブヒロインが出てきてしまいます。本作も、メイン・ヒロインであるちずるとサブヒロインの望の格差がやや大きいので、そのあたりに引っかかってしまう読者がいるかもしれません。続きを読む
投稿日:2021.06.26
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