【感想】人に認められなくてもいい 不安な時代の承認論

勢古浩爾 / PHP新書
(10件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • bachbygg

    bachbygg

    自己承認欲求について。人の欲求の中に「他人に認められたい」というものがある。 著者の経験、現代の風潮や事例を踏まえて、自己承認欲求を考察する。
    著者の「定年本」が面白かったので、ついでに読んでみた。この本も前半は真面目な自己承認論を展開するが、徐々に著者の本性が出てきて、後半は面白エッセイになってしまう。人は誰しも他人に認めてもらいたい欲望があるけれど、全く気にする必要はない。 他人の評価は気にせず、自分らしくあれば良いという著者のいつもの主張。その通りです。続きを読む

    投稿日:2022.10.07

  • quazism

    quazism

    ・著者による日本人論、テレビ論、マスコミ論
    ・のりは軽い
    ・「怒らないこと」アルボムッレ・スマナサーラ
    ・マズローの欲求5段階説
    ・桑田真澄を褒めている
    ・アメリカ人の行き過ぎたポジティブシンキングへの懸念
    ・生きることの意味
    ・この著者は多くの本を取り上げ、紹介、引用しているが、最後に参考文献一覧がないのは残念
    続きを読む

    投稿日:2019.09.23

  • キじばと。。

    キじばと。。

    「他人に認められたい」という承認欲求に骨がらみになっている人間の姿を冷徹に見つめて、その醜悪な事例を鋭い筆致で描き出している本です。その一方で著者は、「自分はこれでいい」「やるだけのことはやった」と自分で自分を認める自己承認が必要なのではないかと主張しています。

    おもしろいと感じたのは、著者が自己承認が揺らぐということを率直的に認めていることです。「自分はこれでいい」と思っても、なかなかそうした境地に安住することはできません。「だから、何度でも打ち立てられなければならない」と、著者はは述べます。

    本書で語られている、元読売ジャイアンツの桑田真澄さんの姿勢がとりわけ印象に残りました。
    続きを読む

    投稿日:2018.04.30

  • tokyobay

    tokyobay

    反承認、非承認、脱承認の分類は興味深い。あとは、みうらじゅんの「僕滅運動」、「比較三原則」とか。全体的に引用が多く、著者自身が何が言いたいのかハッキリしない部分もあり、単なるボヤキとも思える内容ではあるが、そんなにダメ本とは思わない。自身への肯定・否定含めて、ある種の柔軟性と開き直りが必要という事なのかと。続きを読む

    投稿日:2015.01.23

  • amessa

    amessa

    著者の自己主張が強く出ている。ひとつわかったことは、自己承認レベルをあげることで、社会的承認を得られなくても耐えられる。人並み以上の努力をして自分を認めることが出来れば他人の評価も気にしなくなる。認められたいという思いは皆一緒。認められるためにがんばるのでなく、自分との約束を守るためにがんばろうと思った。続きを読む

    投稿日:2012.02.21

  • 片山るん

    片山るん

    目次を見た限りでは面白そうだったのだが、意外に読みにくくて時間がかかってしまった。
    偶然同時に買った沢木さんと著者の生年が同じでびっくり。同い年でもこんなに違うものかと感慨にふけってしまった。

    他人に認められたいという承認欲求に苦しむ私にとっては、「人に認められなくてもいい。自己承認ができればいい」という結論は思わずすがってしまいたくなる魅力的な発想ではある。中で紹介されている桑田真澄さんの生き方が実に素晴らしかった。これを知っただけでも読んだかいがある。

    テイストが中島義道さんに似ていて、ねじれにねじれた自意識がちょっと痛々しい感じもする。

    しかし、「自己承認は揺れる。でもだからこそ何度でも打ち立てればよい」という言葉には勇気がわく。
    誰がなんといっても、自分はこれでいい、と思うことが大事なのだ。
    ここでの評価がいくら低くてもきっと著者は大丈夫だと思う。
    そして、私も、誰も評価してくれなくても自分で自分を認めていけるようにしていこうと思う。
    続きを読む

    投稿日:2012.01.13

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