【感想】14歳の子を持つ親たちへ

内田樹, 名越康文 / 新潮新書
(56件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • やまゆり

    やまゆり

    内田さんと名越さんの対談ってだけで、読みたくなる。
    14歳くらいの子は、大人から「へーっ、こんなことできるの!?」みたいな驚かれる体験が必要、とか、母性はもともとあるものではなく、役割を演じているうちに身につくもの、とか、子育てする中で教えてもらっていると助かるということが書いてあって、読んでよかった。続きを読む

    投稿日:2020.07.23

  • nksntks0922

    nksntks0922


    読了。2回目である。10年前ぐらいに読んだ。娘は来月14歳になる。うちは大丈夫だと確信を持てた。と思ったが、でも心配だ。


    投稿日:2020.04.04

  • suishodo

    suishodo

    東大の教育学の佐藤学先生が、小学校の教育現場で「自分の意見をはっきり言いましょう」ということを原理原則にしているけれども、これはおかしい、ということを言われていました。小学校の低学年の子が、自分の思いとか意見とかをはっきりした言葉で言えるはずがない。言葉に詰まってしまうとか、あるいは複雑な感情だったら語彙が追いつかないから黙ってしまうというのが小学生中学生にとっての「当たり前」なわけであって。ほんとうに感受性があって言葉を大切に扱う子は、口ごもって「シャイ」になるはずだって佐藤先生は言うんです。(内田)(p.52)

    1997年に神戸の酒鬼薔薇事件が起こってから、「男の子は産みたくない」という認識がとても強くなったと思うんです。男の子を産んで育てる自信がないと。これは別に統計取ったわけではないんですが、肌で感じるんです。(名越)(p.27)

    『クリスマス・キャロル』の話しって、要するに、時間に限界があると知った時に、人間というのは善人になるという考え方だと思うんですよ。(内田)(p.171)

    実際に子どもを持っている親御さんや、これから持ちたいと思っている方には、「あんまり子どもをいじり過ぎないでほしい」ってことだけは言っておきたいですね。
    親がどう思っていようとも、子どもが親の望む通りに育つことなんてまずないです。子どもの集中力を削ぐようなことをあまりせずに、子どもを信じて親の方は控えて見ていたらいいんじゃないでしょうか。
    何かね、みんなすごく焦っちゃってるから。こうしようああしようっていうふうに接ぎ木したり矯正しようとするのは、無理があるっていうより、あまり良くないと思います。(名越)(p.184)
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    投稿日:2016.10.11

  • satomir

    satomir

    本やでふと手にとって、一気に読み終えた。23歳で、未だ学生で、子育て未経験の自分には、よけいに認識しきれないこともあると思う。

    自分では言語化できないことが言語化されていて、読んでいて気持ちがいいと思う。セラピーの役割を持つ本だと感じる。

    繰り返し語られていることとしては、言語能力の不足だと思う。(ここでは表現・認識の両方の言語能力だと認識してよかったはず)その能力の不足だけが問題なわけではなく、当事者(主に親)の言語能力の不足で割をくうのは子供であるのに、改善の方向に向かないことが問題視されていた。

    改善のヒントもちりばめられているが、決定的な対策案が打ち出されている訳ではない。

    著者らが指摘している言語能力とは、一つの対策案でどうにかなるものではなくて、もっと総括した能力を指している。

    また、最後の章で、ルーチンワークの大切さに落とし込んでいるのはまとめ方として(セラピー本として?)素晴らしいサービスのように感じる。
    なぜなら、大人がいざ子供の言語化できない気持ちを認識しようとしても、それは難しいし、自分の持つ言語や固定観念を確認し直すのはかなりハードルが高いと思うが、しつけの基盤となるルーチンを見直すことは可能であるからである。
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    投稿日:2016.08.22

  • 柏葉

    柏葉

    かなり前に購入したものの放置していたが、シルバーウィークを前に積ん読本がなくなったので手に取った。やっぱり内田樹先生はいいわー。思いは言葉で表しきれないとか、子供を完全には理解できないとか、するする身体に入ってきます。対談本のためか本を閉じたあとも心に残ることはなかったけれど、たまにはこんな本もいいんじゃないでしょうか。続きを読む

    投稿日:2015.09.20

  • ざざあるいは電気羊

    ざざあるいは電気羊

    日本人の極限まで突っ走ってから急に方向転換するような性質を「総長賭博的メンタリティー」と。

    TPPや今の戦争法案、原発事故だって1回やそこらじゃまだ知らん顔。ネゴシエーション下手?それとも責任の所在が明らかでないから?

    「襖の文化」「公共性の感覚」
    襖一枚でもプライバシーを他が保ってくれた時代に比べ、今は公私の別を考えるという社会的能力が欠如しているから電車の中で化粧もできるし、同じ家にいても親の存在が見えなくなっていたりゴミのように感じたり。

    ただ、子育てに関しては一つ二つ首をかしげる箇所もあり。
    所詮は「お父さんの育児」みたいな。(センセイ、ごめんなさい)この辺のニュアンスはきっと子を持つお母さんならわかってくれると思う。

    タイトルを鵜呑みにせず(内容と合っていない)気楽に読むが吉。
    続きを読む

    投稿日:2015.08.01

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