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東海林さだお / 文春文庫 (4件のレビュー)
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jkrabi
時代大分は違えど、ズッコケ青春記。空回り加減にクスリとしてしまうが、時間を割いて読むなら他に読みたい本が有るので。
投稿日:2015.05.14
出雲一寸
「ショージ君の青春記」3 著者 東海林さだお 出版 文藝春秋 p91より引用 “大学に入学したてのころは、 どうも女学生対策にばかり心をくだいていたようである。” 漫画家でありエッセイストである…著者による、 著者の青春時代の思い出を綴った一冊。 子どもの頃の疎開から大学漫研時代の仲間達についてまで、 いつもながらの楽しい文体で書かれています。 上記の引用は、 大学に入学した時のエピソードが書かれた章の中の一文。 今も昔も男子大学生の頭の中は、 それほど変わりが無いのではないでしょうか。 けれどこの年代の男性がこうでなければ、 生物種としてのこの先の寿命に期待は持てないので、 これでいいのだと思います。 漫研のエピソードの中に出てくる仲間の名前が、 一度は聞いたことのある名前ばかりで、 漫画家の当たり年だったんだろうかなぁと思いました。 ーーーーー続きを読む
投稿日:2011.09.09
ほっしー
現在深刻な問題となっているNEETの先駆け的自伝小説。とは言っても『ひきこもり』がテーマというわけではない。青春時代誰もがやってしまうであろう馬鹿な行動、歪んだ妄想、その他もろもろ、ほろりとしてしjま…うような場面もしばしば。 この本は、筆者が漫画家としてデビューするまでの人生を綴った作品である。 少年時代に漫画を書くのが好きだったこと。 この本を読んで、誰もが『アハハ、コイツ馬鹿だなぁ』と思うだろう。どこか抜けていて、でも憎めない行動。漫画を出版社に持ち込んで、さも当然のようにそれが大ヒットすると信じ切っている。こんな無謀で間の抜けたショージくん。 だがこれはだれしももっている恥ずかしい体験ではないだろうか。 人間はいつも特別になりたいと考えている。程度の差はあれ、初めてやったスポーツで才能が認められたらどうしようとか、心の底では思っている。だけど理想は遠くて、現実は近くて。 部屋で日がな鼻毛を抜いたり映画を見に行ったり、ショージ君はそんな日々を過している。 だがある日、親友の福地泡介の家の牛乳受けをみて、そんな無駄で怠惰な日々からの脱出を決意する。『次の日から猛然と漫画を書き始めた』というほど人生は簡単ではなかったが、それでも人生は動き始めた。いや、彼が動かしたのだ。 初めて漫画が雑誌に載った時、掲載率がどんどん高くなっていった時、彼は少しずつ大人になっていくのだ。だれがなんと言おうとあの日、ショージくんは輝いていたのだ。 若さ、それは万人が持っていた日々、そして誰しもが無駄に過した日々。 人生の大抵は、そういうものでしかないのかもしれない。だがそれを帰るのはほんの少し、ほんの少しの努力でいいのだ。 若者必携の書。 特に中高生に読んでもらいたい作品である テーマ ・『若さ』 ・『僕はモテナイのだ』 ・『早稲田大学に入ってからの怠惰な日々』 ・『福地の家には牛乳が置いてあった』続きを読む
投稿日:2011.04.13
レコスケ
新聞連載「あさってくん」などの作者にして、日本屈指の名エッセイスト東海林さだおの青春記を描いた私小説。 これほど方に力の入らない青春記があっただろうか?若人の青春時代の悩みに対する最もあたたかい回答が…ここにある。続きを読む
投稿日:2006.01.19
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