【感想】電子書籍奮戦記

萩野正昭 / 新潮社
(12件のレビュー)

総合評価:

平均 4.3
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ブクログレビュー

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  • harmonixy

    harmonixy

    荻野さんは何事にも本気に一途にトライしてきた人
    法学部を出ながら東映の映画作りに加わり
    パイオニアでレーザーディスクに関わり
    アメリカのボブスタインと気が合い
    彼が持つボイジャー社と出会って
    ニホン社を起こすことに発展する

    それ以後の20年というもの
    電子書籍という媒体を使うことで
    広く細かく発言を汲み取ることに携わってきたし
    本を機械的に音声化することで聴覚障害者へと
    本という媒体を広げてきた
    早さを調節できて無感情で読み上げることで
    文字そのままを色の付かない状態で提供できる
    又webにつなぐことで本の裏側にある膨大な資料や
    歴史にワンクリックでリンクすることができる

    現状ではドットブックという日本語用の
    電子書籍のフォーマット形式に
    閲覧ソフトのT-Timeを開発している
    こらは電子書籍フォーマットの本命であるEPUBとも
    相性が良いらしい

    兎も角荻野さんは視野の広い信頼の置ける人物のようである
    続きを読む

    投稿日:2014.04.23

  • kouhei0210

    kouhei0210

    2012年初の読了した本。電子書籍についていろいろ知りたくて手にとった本ですが、よかったです。おもしろかった。
    中にかかれてある文書で気に入った文書を転記しておきます。
    『もし電子書籍なるものがオン・スクリーンで読めるとか、デバイスに100冊納まるとかだけにとどまるならば、一体何の意味を持つだろう。紙の本のままで十分ではないか。書き手がいて出版社があって、印刷所があり書店があり図書館がある、ただ、そうした仕組みにおいてなお育むことができない出版があり、これもまた伸ばすべきものであるならば、電子出版には存在理由がある。かすかだが試みて値する希望がある』続きを読む

    投稿日:2012.01.03

  • arith

    arith

    誰にもヒーローやヒロインがいると思う。
    僕にとっての萩野さんは、数少ないヒーローの一人だ。
    高校生の頃Macintoshに出会い、やがてExpanded Bookに出会って、ほんとコンピューターを読むようになり、気がつけばT-Timeもエキスパンドブックビルダーも買っていた。Mac Expoではエキスパンドブック横丁に通った。萩野さんがボイジャージャパンを興された頃から、多分、ずっと追っかけのようなことを、小さく静かに続けてきた。
    あれからもう随分たって、気がついたら、マガジン航に時々寄稿させてもらうようになった。ようやく、ちょっとだけ、追いついてきたのだ。
    電子書籍奮戦記は、萩野さんのこの20年ほどの、文字通り奮戦記だ。金儲けでなく、小さなものが声を発するためのメディアとしての電子書籍に取り組み続けた、萩野さんの熱い、熱い声だ。
    萩野さんの文章は面白い。語り口は丁寧なのだが、語っている内容は常に熱い。革命者のそれなのだ。フロンティアを駆けるものの、道なき草原を走るもののそれなのだ。嘘のない文章を、読んでいるとだんだんと勇気づけられる。元気になる。僕にも何かできるのではないかと信じられるように思う。
    電子書籍に興味のある方は是非読んで欲しい。そして書籍に携わる仕事をしている人には、必読の書だ。退けることなく、読むべし。
    続きを読む

    投稿日:2011.10.27

  • mnakanis

    mnakanis

    ボイジャ社の荻野さんの本。先週の「国際ブックフェア」のセミナ​ーでも話を聞きました。電子書籍に長期間取り組んできた経緯を述​べています。根底の考えは、「電子書籍=本は、少数派が意見発信​できるメディア。将来に内容を残すのがつとめ」という考えのよう​です。でも、本当は紆余曲折を経てそこに到達したと考えるべきか​もしれません。ハードメーカに対しては、「わかっていない」と批判的です。続きを読む

    投稿日:2011.08.03

  • keimai

    keimai

    ボイジャーの萩野さんの著作。90年代前半のCD-ROMの時代から近くて遠い存在としてお名前を聞いていたが、ようやく同じフィールドにたった。エクスパンドブックから今に至るまでのボイジャーの歴史と萩野さんの思いに触れられる。続きを読む

    投稿日:2011.03.09

  • ucym100

    ucym100

    浜野保樹 極端に短いインターネットの歴史
    津野海太郎 小さなメディアの必要
    清水徹 書物について
     書物とは、1,記号が何らかの支えの上にあり、2,時間が経過しても、ほぼ同じ意味内容が発信される装置、つまり時間の支配から免れている、いわば時間を征服した装置である。続きを読む

    投稿日:2011.03.03

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