【感想】「つながり」を突き止めろ~入門! ネットワーク・サイエンス~

安田雪 / 光文社新書
(43件のレビュー)

総合評価:

平均 3.6
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18
2
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ブクログレビュー

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  • Go Extreme

    Go Extreme

    ネットワークの怖さと魅力
    対ゲリラ戦略と米軍マニュアル:
    「点と線」
    関係探索という武器
    友人・知人をみれば、その人がわかる
    同時多発テロ事件実行犯19人の2ステップ連鎖
    恋人のケータイをのぞくかどう
    女の友情は価値が低いのか?
    人間関係の地平線―ここに地終わり、海始まる
    ネットワーク・サイエンスへ

    電子メールから浮かび上がる業務遂行ネットワーク:
    電子的記録は宝かゴミか
    1000万円の席替え
    CE0が蚊帳の外ーエンロン事件
    紫式部が使う助動詞
    高業績はポジテイプな言葉から
    信頼関係は「お願いします」と「ありがとう」
    ブレークスルーは「対表現」
    社内の依頼・感謝・遊びの分布
    レントゲンか原爆か
    つながりは組織図ではなく、現場にある
    メールログの組織箭理は違法か
    関係調在の倫理的課題
    プライバシーヘの対処
    ノイズは決して除去できない

    SNSの人脈連鎖:
    関係の全体像を追え
    定義のない友人関係
    mixiー「井戸端会議」に対する循要
    良質なコミュニケーションを支えるしくみ
    大流行のスケールフリー
    イケメンの好循環
    SNSもスケールフリー
    メモリが欲しいーY女史への誄文
    連鎖をたどれば9割がつながる
    友達の友達が友達の確率
    黒幕は誰だ
    関心が広げる友人連鎖
    SNSの関係特性
    統計物理学者の侵略

    広告作品「カレシの元カノの元カレを、知っていますか。」:
    『運命の瞬間ーそしてエイズは蔓延した』
    恋人の恋人をさかのぼる
    優先的近傍選択―交際相手は近場の美女から
    恋人連鎖の数え方
    交際相手の選択範囲
    5人とつきあえば、連鎖は数千人へ

    知人の連鎖と新型インフルエンザつながり:
    有名人探索ゲーム
    私のエルドシュ・ナンバー
    新型インフルエンザまであと何ステップ
    人々の交流こそが蔓延のインフラ
    新型インフル感染パーティ

    弱い絆の強さと弱さ:
    過小推定か過大推定か
    「私に近い6人の他人」と「どこでもドア」
    何が述鎖と感染を止めるのか
    人的要因と構造的要因
    同時決定的SW実験
    希薄な人間閲係とシケプリ?
    短い距離なら大丈夫
    人づての話はなぜ伝わらないのか
    弱い紐幣の弱さー先がみえない!
    情報の集まる人、情報を届ける人
    ブリッジと弱い紐幣の違い
    たちはだかるマジックナンバー6

    “入る”を制する:
    片付けられない人
    文理融合の学際研究へ
    欲しがる人にモノは染まる
    幸福は人や物にではなく
    最後の、そしてGoogle最強のメッセージー「人りを制す」
    あとがき―橋を燃やす
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    投稿日:2022.01.04

  • bookkeeper2012

    bookkeeper2012

    学際的な分野であるネットワーク・サイエンスを社会学の立場から概観している。著者の思い入れが随所に出てきて、発展途上の学問分野のもやもやしながらも期待感を秘めた雰囲気を伝える(やや思い入れが前面に出すぎかも)。

    著者が社会学に足場を置いているだけあって、社会心理学との近しさは感じる。登場する研究者には、ゼミ時代に勉強した部分と重複のあるなしはパッとは分からなかったが。

    面白かった点
    ・メールは「即レス、短レス、頻繁に」
    ・構造的空隙理論(バート)拘束度の高い関係に埋もれず今存在しない人間関係に橋をかけろ
    ・スケールフリーという紐帯の性質、一部のハブにつながりが集中する
    ・感染症などつながりを絶ちたい場合も
    ・虐殺器官にあったケヴィン・ベーコンゲームの出典
    ・6次の隔たりの原典はミルグラム1967の米国内での研究、過大推定とも過小推定とも言われる。伝言が届かないパターンを評価できていないとすれば過小では?
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    投稿日:2018.11.05

  • dayd

    dayd

    時間がなくてかなり急ぎ足で端折りながら読んでしまったが、すごく充実した内容で新鮮に感じられる話が多く名著だった。
    自分自身が情報を制限することはできるが、他人は自分ほど自分を守ろうとはしてくれないのでそこからボロが出るというのは真実だと思う。悪友と悪いことをするといざという時、すぐ裏切られる。
    またエイズやインフルエンザの感染経路を調べるのに、誰といつ接触したかを芋づる式に見ていくことで拡がり方が見えてくるというのは当たり前のことではあるが考えてもみなかったことなので改めて見るとおもしろい。
    そして何がわかるというわけではないが、元カノの元カレが誰か、という話は考えてみると不可侵の領域に踏み込んだようなすごく不思議な気分になり、当たり前に過ごしている日常を少し俯瞰できる。

    追記 このレビュー書いた数日後にニュースでツイッターのつぶやきからインフルエンザの感染経路を調べるというのを報道していた。この調査と通ずる。
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    投稿日:2017.05.14

  • KEN

    KEN

    新感覚で読み応えがある1冊
    連鎖関係やネットワーク関係をデータを基に書いている。恋愛関係の包囲網を分析してるのは面白い

    投稿日:2017.05.14

  • prepre1212

    prepre1212

    ネットワークの規模が飛躍的に拡大しても、局所的凝集性は保たれている
    欲しがる人にモノは集まる
    入りを制する、自分に入ってくる関係が重要
    自分が働きかけ作り上げた外向きの関係を、いかに自分向きの関係へ方向転換させられるか続きを読む

    投稿日:2016.09.10

  • masa0612

    masa0612

    外部との関係性から個人や事実を浮かび上がらせるネットワーク分析。本書はこの分野に身をささげた研究者により著された。難しい内容ではあるが、巧みな文章で一気に読ませる。

    投稿日:2015.09.18

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