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夢枕獏 / 文春文庫 (48件のレビュー)
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司書KODOMOブックリスト(注:「司書になるため勉強中」のアカウントです)
「あやかしのお話でありながら、人間関係やれないとも密接に関わってきます。人の感情と呪術は木っても切り離せないものだと実感できる作品です。呪術がお好きな方はぜひ!」(未来屋書店 本屋従業員によるおススメ…本の紹介 2023 の紹介より)続きを読む
投稿日:2024.05.07
かすごみ
月の和歌を判じる話が好きだった。愛する人を残して旅立つとわかって、遺産をただ渡すだけでなくて、気の利いた和歌にのせて渡すなんてことを、かつてはできたんだなぁと感動。今の世でそれをしたとしても、残された…人に詩歌の教養がなければ、その周りのひとたちに風雅を解する気持ちがなければ、達成されない。なんて貧しい精神世界。 人柱の話も恐ろしくて好きだった。柱になるってことは、そのひとたちにとってすごく負担なはずで、単純に考えてみれば、こんな橋流れてしまえ、と柱の役割を投げ捨てたっていいはずなのに、博雅の言った通り、実直なひとたちだったのだな、と思った。自分たちの力が及ばず遂に橋が流れるとわかって、律儀に次の柱になる男女を川に落とそうとするなんて。 有名な射覆の話も入っていて、史実が好きなひとも楽しめたと思う。少なくともわたしはたのしかった。続きを読む
投稿日:2024.03.31
bukuawa
平安陰陽師伝奇ファンタジー第四巻。短編七編を収録。しょっぱなからなかなかえぐい話。いやぁ陰陽師シリーズらしいといえばらしいのだが。最初と最後を蘆屋道満との対決で括られた今巻は、死者が呼びかけてくる話が…多かった印象。最後の覆物の中身当て対決の飄々とした感じはまさに晴明と道満という感じ。これまで直接対決もなかったので二人の対照的で通じるところのある姿の対比が面白い。続きを読む
投稿日:2023.11.24
asa
このレビューはネタバレを含みます
シリーズ4巻目。蘆屋道満多めです。 「ゆこう」 「ゆこう」 そういうことになった。 …というくだりが定番に。この言い回し好きです。 どんどん面白くなって行く。晴明と博雅の絶妙な掛け合いが面白さのモトなのかなぁ。 今巻では 晴明、道満と覆物の中身をうらなうこと が1番好きなのお話。我が儘な貴族の鼻をあかせて楽しそうな晴明と道満がよい。
投稿日:2021.08.13
きなこ黒蜜
シリーズ第4弾。前巻で出てきた新キャラ道満がまた登場。癖のあるキャラだけど、なんだか憎めない感じもある。準レギュラーになるのかな?
投稿日:2019.07.20
キじばと。。
シリーズ第3弾。 今回は、村上天皇の御意により、晴明と道満が宮中で方術比べをおこなった出来事があつかわれ、名を晴明が取り、実を道満が取るという取引があったというオチがつけられています。 人の世から…離れようとして離れられずにいる道満のキャラクターが、かなり明確になってきたように感じます。一方晴明のほうはそれほど単純ではなく、物語を通してさらに掘り下げられていく余地があるようにも感じられるので、その点でもつづきを読むのをたのしみにしています。続きを読む
投稿日:2019.03.12
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