【感想】“超”格差社会・韓国

九鬼太郎 / 扶桑社BOOKS新書
(13件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • etsuko_ss

    etsuko_ss

    韓国の格差社会は日本の比ではない。その結果が子供から大人までの勉強熱である。しかし、改革のスピードの速さが韓国の急激な経済成長を達成させたと言える。

    投稿日:2012.11.10

  • ketsumakuen

    ketsumakuen

    内容としては、『おそるべし韓国企業』に近く、スラスラ読めた。
    日本は高度成長期の団塊世代が頑張りと、いまのゆとり世代のギャップが云々いうけれど、世代ではなく時代という意味でジェネレーションギャップというものをとらえた場合には、韓国のほうが俄然激怒の時代変遷をたどった気がする。でも、世代という意味でとらえたら、実はそこにギャップはなくて、若者も中高年も、できるやつらはめちゃくちゃ稼いでて、できない人はしれている。そこにあるのは、実力とか出自といった格差。
    日本に生まれてよかった、と思ってしまう。
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    投稿日:2012.05.24

  • yasz

    yasz

    最近は少しウオンも回復してきたようですが、韓国経済の迷走が続いているようです。思い起こせば10年前も韓国はアジア危機において窮地に陥っていたと思います。韓国には日本とは異なる体制があるのではと思っていたところ、この本に出会いました。日本も格差が広がってきたといわれていますが、韓国はその上をいくようです。

    仕事上の知り合いで、子供の養育費は馬鹿にならないようで、明らかに日本よりも高額であったと記憶しています。この本ではそれらの具体的な数字が上げられていて驚きの連続でした。日本はそのようにならないようにと願っています。

    以下は気になったポイントです。

    ・高校野球大会に参加する高校の数は、日本は4000に対して韓国の場合は50、国家代表やプロを目指せるのはほんの一部、大学進学率は日本が53%に対して慣行は84%、1980年代までは20%程度(p9、55)

    ・韓国では2000年に課外授業を禁止することを違憲とする大法院(最高裁判所)判決が出てから塾の急成長が始まった(p24)

    ・韓国の高校は、学区内の全学校を対象に抽選で行き先を決める制度であり、日本よりも露骨な名門校つぶしを行った(p33)

    ・韓国の大学は独自の筆記試験は禁止されているので、修能というセンター試験の点数と内申、二次試験として論文・実技・面接によって合格者を決める(p34)

    ・年収800万程度のき給料を得ている年収の7割程度が教育費という例もあり(p53)

    ・サムスン会長は1993年に「新経営宣言」を出して、「妻と子供以外全て変えろ!」という改革を命じた、勤務時間も朝7時から3時までとされ、ソウルの交通渋滞がなくなった(p78)

    ・1998年以降、韓国社会のキーワードは「過去との決別」であった、アングロサクソン型の経営効率経営モデル(収益至上主義、若返り、人員削減、能力主義等)となった(p101)

    ・韓国における非正規職者の比率は日本の30%に比べて、60%と言われている(p117)

    ・韓国の格差は日本よりもはるかに大きい、雇用に対する経営者の考え方は、日本のほうがはるかに保守的である(p121)

    ・2007年に「情報通信網利用促進法」を改正して、インターネット実名制を導入、1日10万人を超えるサイト運営者に対して、本人確認を義務付けること(p139)

    ・日本の65歳以上の人口が7%を請えたのは1970年、14%に達したのは1994年で24年かかっている(フランス:115年、イギリス:47年、ドイツ:40年)のに対して、韓国は19年(2019年に到達)とされている(p151)

    ・韓国では年金制度が本格的に導入されたのは、20年ほど、公務員以外は老後の年金を期待するような仕組みにはなっていない(p159)

    ・2007年12月の韓国大統領選挙、李氏の圧勝といわれ殆どの地域で得票率は50%超、しかし南西部の全羅南道は9%にすぎなかった、これは1970年代以降ずっと続いている根深い対立である(p177)
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    投稿日:2012.04.09

  • yuta1109

    yuta1109

    友達と「韓国経済の強さ」について、話し合うために読んだ一冊。

    韓国が今の経済モデルになる経緯がわかる本。
    但し、作者の感情が強く押し出されており、客観性には少しかけるが、韓国がこれだけ成長するために払っている犠牲を、生々しく記されている。

    感想
    韓国の強くなった理由は垣間見たが、日本がそのような形で強くなるのは、厳しいと思う。
    新日本経済モデルが必要。
    それがどのようなものか、勉強が必要だ。
    日本が韓国より優れている産業、サービス、モデルとは何か?

    ま、とにかく、韓国には住みたくないなあ…。
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    投稿日:2012.02.26

  • kaizen

    kaizen

    このレビューはネタバレを含みます

    10年前は、韓国が日本を真似て伸びているという話があった。
    安価なインタネットの普及
    サムソン電子の飛躍
    海外への進出
    オリンピックでのメダル数
    日本は、韓国の後ろに引き離されそうになった。

    それなら、韓国の真似をすればいいんじゃん。
    ネットワークが安価になった。
    松下、ソニーががんばっている。
    中国にもどんどん出て行こう。
    オリンピックのメダルだけは負けたまま。

    何をどうすればいいかのヒントが本書にあるような気がした。
    多くの韓国の特徴は、日本にも輸入されているはずだからと思った。

    母屋という用語を共用する文化同士で、仲良くやれないものだろうか。
    イギリスとデンマークのように?

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    投稿日:2012.02.21

  • picth

    picth

     韓国における、受験戦争、オーナー企業経営の問題、ネット社会の闇、人口構成の急変、社会内部での分断などについて、タイトルの格差社会と引きつけて素描されている。
     こうした問題や歪みは、多かれ少なかれ、1960年以降の「圧縮成長」と1997年から98年にかけてのIMF危機が関係しており、この二つが韓国社会を読み解く鍵だという。続きを読む

    投稿日:2011.10.30

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