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石原結實 / PHP研究所 (1件のレビュー)
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Philono
ピンクの表紙で「プチ」のつくタイトルは、いかにも女性向のダイエット本の印象だが、中身は断食についての医学的なデータも豊富で、なぜ断食が心身の健康にプラスに働くかが、説得力をもって語られている。甲田氏の…説明とは若干角度が違うので、その意味でも参考になる。甲田氏は多くの病気の原因を宿便に求めるが、石原氏は血液に求める。宿便の毒素が腸から吸収されて血液を汚すのだから、基本的には同じことなのだが、両者の説を重ね合わせると、より説得力を増すように感じる。 プチ断食(朝食抜き)と一日断食を実行する身としては、断食の生理が現代医学の知見を駆使して語られることに、読んでいて興味が尽きない。 断食に入ると、「最初の半日で、血液中のブドウ糖が使われてなくなると、脂肪や病気の細胞のタンパク質が利用されるので、空腹感がなくなる。そうした代謝が安定する3〜4日目より、気分が爽快になってくる」。これが断食の途中から空腹感がなくなる一般的な理由だ。この説は、すでに他でも何回か紹介した。 ところで九州大学の大村裕博士によると、60日間の絶食実験をしたネズミは、脳の満腹中枢を刺激する物質が、血液中に増加することが分かったという。この物質も断食中の空腹感をなくす理由になっているらしい。 断食中に血液中の糖分が不足すると、それに代わるカロリー源として中性脂肪が利用されるという。中性脂肪は、分解されて遊離脂肪酸になり、脳や赤血球、白血球の細胞のように糖でしか生きていけない細胞以外のすべての細胞のエネルギー源になるという。この離脂肪酸さんは、肝臓で代謝されてケトン体に変わる。ケトン体の増加も、満腹中枢を刺激するという。 私自身、一日断食の翌日、復食前にほとんんど空腹感がなくなる。それは上のような生理によるということで、ひじょうに興味深い。しかも、無駄な脂肪や病気の細胞を使ってくれるのだというから、うれしい。続きを読む
投稿日:2008.12.26
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