【感想】逆説の日本史11 戦国乱世編/朝鮮出兵と秀吉の謎

井沢元彦 / 小学館文庫
(21件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • moto

    moto

    朝鮮攻めと太平洋戦争は似ている。それは情報の軽視すること。戦争においては、その民族の最大の弱点が露呈する。
    という最後のところが響きます。

    秀吉はウルトラCをぶちかまして天下をとるわけですが、ただの農民の出自で低く見られた存在が、周囲を納得させるのにどれほど苦労したか。どれほど金をばら撒いたか。もし元が大名であったなら、もっと楽に天下を取れたのに。そう考えると、空前絶後の一代記もまた切ないものになる。続きを読む

    投稿日:2023.11.26

  • kakane

    kakane

    井沢氏は一貫して歴史学者の罪を批判し続けている。
    説としては納得できないものもあるが、概して井沢氏の説に賛成だ。
    今回は秀吉。六本指など衝撃的なものもあったが、脈々と現在まで禍根を残している文禄慶長の役は印象深い。儒教.・朱子学にどっぷり洗脳され両班が贅沢三昧、中国には子分体質の事大主義。嘘は日常茶飯事の韓国への痛烈な批判が多くのページを割いていた。続きを読む

    投稿日:2021.07.11

  • キじばと。。

    キじばと。。

    本書のテーマは信長の二本統一事業を引き継いだ秀吉です。前半は、本能寺の変以降、秀吉が天下人となるために、みずからの政治的支配の正当性をどのように裏づけようとしてきたのかということがくわしく語られています。また後半は、秀吉の朝鮮出兵のねらいを、現代のイデオロギーにもとづく恣意的な評価から自由な立場に立って見なおすという試みがなされています。

    秀吉の朝鮮出兵にイエズス会の動向を関連づけるという著者の見方はあまりにも意外で、まだその妥当性を判断しがたいように感じています。もう一つ気になったのは、著者が儒教思想について、歴史を歪曲する原因としかみなしていない点でしょうか。もちろん歴史的事実を追求するうえで障害になることが多いのもたしかではありますが、そこにも一種の「思想戦」が存在していたこともまた歴史上の事実であり、それに目をふさぐのも現代的な価値評価を歴史に持ち込むことではないかと感じます。
    続きを読む

    投稿日:2020.06.14

  • blueasagao

    blueasagao

    時代区分は秀吉時代。彼の内政と外政について書かれている。彼の持論補強の為に世界史まで持ち出してるゆえに、短い期間とは思えないほど多くのページを費やしているが、成功していると思う。繰り返し読む巻の一つとなると思う。続きを読む

    投稿日:2014.07.13

  • knsatoshi

    knsatoshi

    豊臣秀吉と言う人物にスポットを当ててその生涯と、秀吉がなし得たこと、なし得なかったこと、信長や家康との関係、などについて分かりやすく解説されている。

    投稿日:2014.06.16

  • コジコジ

    コジコジ

    末位から関白まで上り詰めた豊臣秀吉こそ下克上の象徴であるにも関わらず、織田信長や徳川家康に比べると些か劣る印象を持っていた。しかし本書では一冊を秀吉に充て、彼の人たらしの「大悪人」としての天才性を取り上げる。

    自分の身分を心得、巧みに織田家や徳川家を排除する様は天才謀略家と言えよう。第5章では「朝鮮征伐」をスペインを代表したカトリック教への抵抗を目的とした明制圧とする説も面白い。

    第1章 豊臣秀吉、その虚像と実像編
    第2章 秀吉、天下乗っ取りの大戦略1
    第3章 秀吉、天下乗っ取りの大戦略2
    第4章 秀吉の天下統一経営1
    第5章 秀吉の天下統一経営2
    続きを読む

    投稿日:2014.05.10

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