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田辺聖子 / 中公文庫 (7件のレビュー)
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yoshinar
昭和40年代、当時おしゃれだった団地生活を中心に愛しき小市民の小さな悩みや騒動をコミカルに描出する連作短編。お聖さんらしく、ちまちまとしたことの深部が鮮やかに見えてくる。 このなかで新人類はワケわから…んみたいに言われている人たちも多分いまや70代とかだよ。この人たちも年をとったし、文化生活の象徴として大人気だった団地もいまや……という感じ。 当時の人たちの年齢感覚がいまと(自分と?)違うなあと思った。だってアラフォーくらいで自意識としても充分おじさん、おばさんなつもりみたいなんだもん。まあ、それもそのはずで20代で結婚するのが当たり前だった半世紀も前の話だもんね。続きを読む
投稿日:2020.03.08
まりこ
女性が労働力として駆り出され、専業主婦がへりはじめる。 団地ができ、核家族化が進み、生活スタイルが変わって行く頃のお茶の間の風景。 生声でのやり取りが当たり前だけど、 今はだいぶ変わったなあ・・って。… 男女の営みをおせいさんだから、大阪弁だから、書けるし、読める。 紙芝居みたいに、次々と時代は変わるんだろうな。 続きを読む
投稿日:2019.08.25
natsu
団地を舞台に起こる夫婦のいざこざの短編集。この人大阪の人なんだな、1日読んでたら関西弁になりそうやわ。 私だったら到底我慢できないような親戚付き合いやや愛人の存在とかも、一昔前は「しゃあない」で流し…ていたのかな。続きを読む
投稿日:2019.01.07
hetarebooks
中年男の嘆き。昭和の家庭事情。 登場人物らざ皆どことなくユーモラスで愛嬌があるのは、生みの親 田辺聖子さん譲りか。
投稿日:2014.09.05
akimiho
団地の家族、幾組かの短編集。 家族ものって私にはタイクツなのが多いけど、 さすがは聖子さん、オモシロく書いてある。 中年男の嘆きなんて聴けたものじゃないって 普段は思うのに、妙に読めてしまった。 ホン…ト、聖子さんはどんな人物も魅力的に 書いてしまう方だ。続きを読む
投稿日:2013.06.01
yoshiyom
夫婦の数だけ夫婦のかたちがあるんだなぁ、と改めて納得。 まるで実際にあった話のように思えてくる話ばかり。
投稿日:2012.03.04
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