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佐伯まお / もえぎ文庫 (1件のレビュー)
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彩波(いろは)
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仕事を辞め、ネットオークションで商売をしながら日々の生活をしのぐ康平が、思いつきで出品したのは、ヒーロー人形。小学生のころ、当時の友人に借りたまま、その友人が転校してしまい、返すことのできなかった品だった。 ところがその人形に、100万円という高額の値がついた。 直接の手渡しを要求され、普段なら、郵送でやり取りするため、断る康平だったが、こんなぼろぼろの人形を100万円で落札した物好きを見てみたさに、待ち合わせ場所に出向くことに……。 ところがそこに現れたのは、特撮番組出身で人気絶頂の美形俳優、芳添純だった。さらに食事に誘われた康平は、「サインをもらえたら……」なんてちょっとした下心をいだきつつ夢のようなひとときを過ごす。ところが、帰りの車中でいきなり純に康平はキスをされてしまう!! 驚きながらもときめいてしまった康平は、その衝撃からかうっかり車中にせっかくもらった100万円を置き忘れてしまう。 翌日、改めてお詫びのメールと「手渡しをしたい」という言葉に一度は断るものの、零細ネット商人の康平は、タダメシの誘惑に勝てずその誘いにのってしまう。 そこで、実は遠い過去に康平にその人形を貸したのは、目の前にいる芳添だと告げられて…… まぁ、やや康平が簡単に転び過ぎな感もありますが。 貧乏で一人さびしくきゅうきゅうとして、日々の生活を送ってた時に、目の前に王子様が現れて甘い言葉とおいしいお菓子をくれたらころっといっちゃうのはわからないでもないから、あんまりとやかく言わないでおこう。 二人には大切な過去の思い出があることだし。 どっちかというと、芳添にとって大事なのはこれからだと思うけど、なんだか康平って一度手なずけられたらなかなか靡かなさそうな忠犬っぽいので大丈夫かな気もします。 この本にはそれとはもう一つ、まったく違う舞台のお話が一つ。 こちらは触ることから始まった愛の話。 なんか、ゆったりと流されていくような真綿で包まれる様な始まりなのかなー……。 二つとも、という気はします。
投稿日:2011.10.16
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