帝国のカーブ 「超限戦」時代に見るアメリカの「金融戦」の本質
喬良(著者)
,LiuQi(訳)
/角川書店単行本
作品情報
アメリカは帝国だろうか? そうだと答える人もいれば、そうではないと答える人もいるだろう。アメリカは以前のいかなる帝国とも異なり、海外に植民地を一つも持っていないし、戦争を通して占領した国から公然と資源や財産を略奪せず、また占領地の人を奴隷のように酷使していない。これらの点を見れば、アメリカはまったく帝国には見えない。しかし、これによってアメリカは帝国ではないと判断すれば、アメリカはなぜ覇権を執拗に追い求め、そしてこの覇権を確実に手に入れたのだろうか? 現在までの40年余りにわたり、アメリカは米ドルを用いて金融システムを構築し、全世界を人類史上類を見ない金融文明へと導き、全世界から利益を獲得してきたのだ。それでは、アメリカはいかにして有史以来最も強大な新興帝国になったのであろうか。【目次】日本語版への序文序文 「帝国」が時代遅れの話題になろうとしている時前書き 「9・11」はアメリカが衰退へと向かう転換点となった帝国の歴史 古い欧州の没落とアメリカの勃興金融植民 貨幣の歴史的ロジックとその軌跡金融という魔法の杖砲煙の背後 アメリカは何のために戦ったのか世紀の問いかけ 金融戦と陰謀論復興かそれとも衰退か アメリカは戦略の転換によって弱体化を避けられるか台頭するのは誰か アメリカが自分を倒した時に中国はなにをすべきか
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