週刊粧業 (第3350号)
週刊粧業(出版)
/週刊粧業
作品情報
■特集/アンケート調査、消費者が求める化粧品・日用品2023
利用頻度は百貨店除き下降傾向、新発想の化粧アイテムの投入を
化粧品売場の利用頻度について尋ねたところ、利用すると答えた人の割合は化粧品専門店が25.8%(前回29.7%)、百貨店が29.4%(同28.2%)、ドラッグストアが75.5%(同83.2%)、スーパーマーケットが41.1%(同42.9%)、通信販売が49.3%(同60.4%)となった。前回調査と比べて百貨店のみ利用頻度が高まっている。前回調査時(20年5月)はちょうど1回目の緊急事態宣言が発出された頃で百貨店は生活必需品を販売するエリアを除き軒並み休業要請の対象になっていたことからその反発と思われる。総じて利用頻度が低くなっているのは第1集総論でも触れた通り、「化粧品を使わない」という選択をする人が物価高の影響で増えているためと思われる。新型コロナも弱毒化し、外出制限が緩和され、脱マスクがいよいよ現実味を帯びる中、化粧品売場の利用頻度が減少傾向にあるということは少々残念なことである。化粧品の優先順位が他の品目に劣後してしまっている現状を鑑みると、化粧品を使う楽しさの訴求が足りていないことが売場の利用頻度低下の一因と考えられる。脱マスクの局面を捉えた新発想の化粧アイテムの投入を積極的に進めるとともに、化粧品を使う楽しさをよりわかりやすい形で提示していくことが各メーカーには求められている。
■日用品・その他~高機能商品へのニーズが増加、メーカーの研究開発も寄与
質問項目/日用品・その他の使用状況について(フレグランス、シャンプー、ヘアトリートメント(洗い流しタイプ)、洗剤、生理用品、化粧パフ)
■購入・使用実態~美容雑誌の非購入者数が拡大、SNSのクチコミ重視が鮮明に
質問項目/化粧品購入の決め手となる情報収集方法、美容雑誌やムックを購入していますか? ほか7項目
■化粧品売場の利用頻度~リアルならではの価値を求め、実店舗の利用者は増加傾向
質問項目/化粧品専門店、百貨店、ドラッグストア、スーパーマーケット、通信販売、百貨店の美容部員、化粧品専門店、百貨店、ドラッグストア
■カウンセリング~コロナ禍の教育でスキルアップ、情報サービスの中身の充実を
質問項目/売場でのカウンセリング、購入時、美容部員・店員にアドバイスをしてもらいたいと思ったことがありますか? ほか2項目
■エステサロン、ネールサロン~セルフケア移行の流れが逆風に、空間・体験価値の向上が課題
質問項目/エステティックサロンを利用したことがありますか? 『エステティックサロン』と聞くと? ほか3項目
■本音~コロナ禍でクチコミ・レビューを軸にした購買行動が着実に浸透
質問項目/化粧品のサンプル、エコロジー性、外人モデルの広告ビジュアル、口コミ、メークアップスクールを受講したことは?
■キャッチコピー、イメージ~企業側の発信により厳しい目線、リサーチ手段の多様化が主要因
質問項目/『画期的』『当社独自の』などのキャッチコピーやフレーズについて、次の言葉のうち、とても気になる言葉は?、次のうち、あこがれる肌は?、美容や健康のために実行している、または関心がある分野は?、化粧品業界のイメージ
■通販化粧品~3年間で非利用者が2P減少、チラシからの購入単価は低下傾向
質問項目/通販化粧品について、通販のチラシ広告
■オルビス、新たなオウンドメディア「ORBIS IS」をオープン
■アクシージア、トラベルリテール・国内店舗拡大を強化
■コーセー、新サービス「マイミッツ」のPRに乃木坂46を起用
■特集/大手流通業の最新トピック
◎イオン、GMSが復調、営業利益は19年度をクリア、構造改革の成果とネットスーパーの寄与で
◎イトーヨーカ堂、成長分野のドラッグ、ペットを拡大、新チャネル開発で既存店を活性化
■特集/競争力強化に向けた取り組み
◎日本コルマー、同じ製品を複数工場で作れる体制へ、茨城・結城工場では新生産棟を着工
◎東洋新薬、東京支店のラボが好調に推移、環境配慮型ボトルを独占提供
◎ホシケミカルズ、今期は市場のトレンドを捉えたODM製品の提案で新領域を開拓
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