御留山 新・酔いどれ小籐次(二十五)
佐伯泰英(著)
/文春文庫
作品情報
先祖の暮らした豊後森藩の地についに降り立った小籐次と息子の駿太郎。
地元の美味と、湧き出る豊かな湯、野湯と風景を味わいつつも、
特産の明礬を利用して権力を増大する国家老一派と、対抗する一派の
不穏な事情を知り、心は晴れない。
一方、山中に暮らす刀研ぎの名人「滝の親方」は、小籐次にそっくりだという。
もしや赤目一族と繋がりが?
そんな中、藩主・久留島通嘉から小籐次に呼び出しが。
「明朝、角牟礼山本丸で待つ」――
ついに、藩主・久留島通嘉が、江戸から小籐次を連れてきた本当の目的が明かされる。
そして、赤目小籐次一家の帰りを待ちわびる江戸の人々も、
ある計画を進めていた。
『御鑓拝借』から始まった物語が見事ここに完結!
巻末付録「森藩・玖珠山中をゆく~その時、小籐次の背中が見えた」を収録。
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商品情報
- シリーズ
- 新・酔いどれ小籐次
- 著者
- 佐伯泰英
- 出版社
- 文藝春秋
- 掲載誌・レーベル
- 文春文庫
- 書籍発売日
- 2022.08.03
- Reader Store発売日
- 2022.08.03
- ファイルサイズ
- 1.4MB
- ページ数
- 368ページ
- シリーズ情報
- 既刊27巻
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この作品のレビュー
平均 3.8 (7件のレビュー)
-
旧シリーズ19、新シリーズ25、スピンオフ1の45冊で完結。新シリーズは息子の駿太郎が主に闘うスタイルとなっていた。最後の3冊は元主君の久留島道嘉に頼まれての豊後森藩への随行だったが、行く理由が明かさ…れずモヤモヤしたままだった。国家老一派との、これまたモヤモヤした対立で、国家老一派の掃討が目的かとも思ったが違ったようだ。
久留島道嘉をWikiで調べると、豊後の三島神社を小城さながらの壮大に整備したとある。文中にも三島神社が出てくるが、表題の「御留山」として厳重に管理されている昔の山城が出てくる。
小籐次の出発点は元主君の「城が欲しい」ということだった。この望みが完結編で出てくるとは・・
最後の闘いは、このシリーズ後半と同様に穏やかな斬り合い。作者も80才。斬り合いのパワーが落ちたのか、円熟したと呼ぶべきか、淋しい。続きを読む投稿日:2022.08.04
誰もが想像しないような、体型と風貌の持ち主が、主従関係や武士の心構えなどを持ち、活躍する姿が、好きで、10年余りこのシリーズのファンであった。
どの本も、サクサク読めたのは、作者
佐伯泰英氏の執筆の上…手さであろう。
結婚相手に普通は 4Kを考える昨今、 おりょうさんという、才色兼備で素晴らしい相手と一緒になり、僅かな賃金の研ぎ屋で、立派な住まいに居ながらも、貧しい長屋の人々との交流も絶たずに、人間関係をつなげているのに、日本人として、好感が持てるからかも知れない。
酔いどれ小籐次に続き、今回の新酔いどれシリーズも完結になるのだが……
やはり、最初の「御遣拝借」で、殿様の悔しさは、城を持てない事の無念さが、尾を引いている。
藩主が、御留山に城を造りたかったのも判る気がするが、お家断絶になるかも知れないのでは、賛成はできかねないだろう。
小籐次に依頼をするのは、お門違いである。
ならぬものはならぬ!である。
その小籐次も、今まで考えても無かった血筋なるものを、息子に伝える。
新しい娘三枝薫子をも養女にするのだが、よく考えると、この家族は、誰もが、血が、繋がっていない。
昔は、血縁関係で、身内の繋がりを深め、権力も、強めて行ったのだが、そんな思いも無く、家族の温かい愛情が、この絆を深めている事に、なぜか嬉しく思う。
そして、剣の舞の凄さも、披露する格好良さも、武士道なる神髄を見るようであった。
最後は、駆け足のように終わってしまった感があったけど、このシリーズは、楽しく読み終えた。
続きを読む投稿日:2023.03.03
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