- 最新巻
倒れるときは前のめり ふたたび
有川ひろ(著者)
/角川文庫
作品情報
有川浩から有川ひろへ。その理由には意外な「ご縁」があった。子供の頃から愛してやまない「コロボックル物語」新作執筆の裏側、いつも心を寄せる書店や被災地、愛する本への想いなど。エッセイ等41本に加え、本を巡る恋を描いた短編小説「彼女の本棚」、『県庁おもてなし課』のサイドストーリー「サマーフェスタ」を収録。書き下ろしの「文庫版のためのあとがき」も掲載。人気作家の魅力がたっぷり詰まった、エッセイ集第2弾。
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商品情報
- シリーズ
- 倒れるときは前のめり
- 著者
- 有川ひろ
- 出版社
- KADOKAWA
- 掲載誌・レーベル
- 角川文庫
- 書籍発売日
- 2022.06.10
- Reader Store発売日
- 2022.06.10
- ファイルサイズ
- 3.3MB
- シリーズ情報
- 既刊2巻
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この作品のレビュー
平均 3.9 (16件のレビュー)
-
このシリーズ大好きなんです。
自分の知らなかった世界を知る事が出来て読書しながら調べてみたり。
作者さんの本や世の中に対する思いになるほどなと素直に感心出来ます。また最後には短編小説もあり、毎日楽しみ…ながら少しずつ読み終えました。続きを読む投稿日:2022.07.22
あっちこっちに寄稿・掲載・収録された文章のまとめ 第二弾
主な内容は以下の通り
「有川浩」から「有川ひろ」に改名したの理由
図書館が書籍の売上を減らしているという意見へのスタンス
エロ規制への苦言…
ファンレターを作家に送るのを課題にする教育機関への意見
作家に手紙を初めて送るという機会を教育の一環で奪うな
教育のためならば無償でという傲慢さへの苦言
コロボックル物語を継承した経緯
様々な本の巻末に寄せた解説文
シアターは完結させないと決めた理由
ファンを盾に攻撃した人たちによって疲弊したため
言葉はそこまで作者に届き、疲弊させ、作品を止めるという前例を作るため
世界一のクリスマスツリー騒動
被災の経験は千差万別で、誰も被災者の代表とはなれない
そんな騒動の顛末を記した碑として
児玉清との対談
前作収録の「彼の本棚」と対となる短編
高知のUターン就職の難しさ(特に女性)を描いた県庁おもてなし課の前日譚
学校教育への苦言には同意
私は今でこそこれだけ本を読むようになったけど、子供の頃はマンガが主で本は読んでいなかった
中学生の頃に銀河英雄伝説やシドニィ・シェルダンの何冊かは読んでたけど、アニメきっかけだったり兄や家族の影響なだけで他には発展してなかったんだよね
課題としての読書感想文もあらすじをまとめて文字数を稼ぐような、書き方を理解してなかった文章でしたね
今思えば、漠然と「読書感想文」を処理してたなぁ
今だったら物語のあらすじではなく、自分の事をつらつらと書いて文字数を稼ぐし、寧ろそっちの方が正しいと知ってしまったなぁ
それにしても有川ひろさんは、敢えて火中の栗を拾いにいく作家さんだよなぁ……
本来は作家が矢面に立つ必要がないようにするべきでしょうに、そうなっていないからこそ立ち上がる姿はカッコいい
でも、そこに危うさを感じる
ある意味で正しいのだろうけど、絶対的な正義も正解もないので、周囲は余計に焼け野原になるのではなかろうか?
「好き」と書くのは良いが「嫌い」というのは相手やそれを好きな人傷つけるのでやめようという主張
個人的にはそこまでのお花畑の社会が却って怖い
権利には義務が付き、自由には責任が対になる
だとしたら、読者としても感想を言う自由はあるし、その言葉に責任は持つよ
だからこそ、嫌いとまでは書かないけど、自分に理解できなかったら「わからなかった」と書くし、癇に障る内容だったら「私には」合わなかったと書く自由はある
「好き」という言葉も時には人を傷つける場合もあるし
「嫌い」と発信するなというのも、ある種の言論封鎖なので良くないと思う
行き過ぎた誹謗中傷は論外としても、トラブルを事前に避けるために自分の苦手なものを公表する自由は保証されてもよいと思う
小説の映像化について
有川ひろさんはどうか知らないけど、声を出せない原作者も中にはいるという事例もある
代弁というのは傲慢でしょうけど、作品の一ファンとして映像化についての感想を言う自由は保証されても良い
映像化に際して、色々なハードルや障壁があるのはわかるけど
作品の解釈についての違いを言うなと制限してしまっては文化の発展は見込めないでしょ
「何かを好きだということを盾に他のものに暴言や暴力を振るうことは、実は大変に危険なことだと思っています」
自称ファンの中には作者さんにさえ攻撃をする人がいるのでしょうね
確かに、こんな過激な行動は酷いし
世の中に発表された作品の法的な権利は著者にあるでしょうけど
一度受け取った作品はその人の中にあるものだからねぇ
解釈の違いは、原作者でさえ攻撃の対象になりえるのでしょうね
「見る権利、見ない権利」があるというのであれば
クリエイターこそ、感想を見る権利と見ない権利がある
どうしても見てしまうときがあるというのも人の弱さなんだから、それをコントロールする術を身に着けないとクリエイターとしてやっていくのは難しいのではなかろうか?
本人宛に直接石を投げるのはダメだけど、SNSで個人アカウントで投稿するのは規制すべきではないと思う
一方的に「嫌なら見るな」は論理が破綻している
同様の事が逆向きにも言えることなのだから
顕在化された問題の過激な部分を切り取って、片方の側から主語のデカい解決法を提示しているだけに思えてしまった
私は、世の中には多様な考えがあるという事を有川さんの著作から学んできたと思っていたんですけどねぇ
この辺りの意見は「イマジン?」を読んだときにも思った事ですね
あと、映画のロケで著者が来たら晴れたというエピソード
やはり実話だったのですね
あの作品は有川さんの作品の映像化に際しての実話がいくつか紛れているわけだけれども
もしかして、最終話のように制作側から泥水を浴びせられるような提案とかもあったりしたんだろうか?
読み返してみたら前にはわからなかった気づきがあるかもしれない
小説の解説依頼
図書館戦争でキャラ読みをする笠原郁は有川さん本人を投影してるんだな
那州雪絵は「ここはグリーン・ウッド」は読んだけど、他は読んでない
「ミミズクと夜の王」は既読
確かに安っぽいけどストレートな物語で私も泣けた
2冊は面白そうなので買った
「詩羽のいる街」山本弘
「梅鼠」須藤真澄
そのうち読んだら感想書くかな続きを読む投稿日:2023.10.04
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