13歳からの地政学―カイゾクとの地球儀航海
田中孝幸(著)
/東洋経済新報社
作品情報
子ども大人も知っておきたい世界のしくみ!
「地政学」がわかれば、歴史問題の本質/ニュースの裏側/国同士のかけひき・・・が見えてくる!
高校生・中学生の兄妹と年齢不詳の男「カイゾク」との会話を通じて、
「地政学」が楽しくわかりやすく学べる一冊
【絶賛の声、続々!】
真山仁氏(『ハゲタカ』著者)
「大人にこそ読ませたい未来を生き抜く必読書
戦争、平和、日本の行く末を知る羅針盤がここにある!」
杉山晋輔氏(前駐米大使)
「今の日本にこそ求められている一冊!
複雑な国際情勢が物語でやさしくわかる」
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商品情報
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この作品のレビュー
平均 4.2 (330件のレビュー)
-
とても良い本に巡り逢えました。
地政学とは、国際政治を考察するにあたって、その地理的条件を重視する学問である(Wikipediaより)。
もう、私の一番苦手なヤツーーー(一番苦手なのがいくつもあります…がw)
学生時代苦手だったものを、子ども向けに書いた本を読んで勉強し直そうと常々思っていて、13歳からの〜なんて、私にピッタリ!と手に取りました。
子どもにも分かりやすく書かれているのだろうとは思いましたが、本書はなんと物語になっているのです。私みたいな人にはうってつけ!年齢不詳の“カイゾク“さんと、高校生の大樹、中学生の杏、の兄妹との会話から世界のことが自然に分かるような仕組みになっています。
私にとって何よりも取っ付きやすかったのは、世界の国々をちょいちょいクラスの仲間に置き換えて考えたり説明したりしてくれるところ。それもキレイごとではなくリアルな人間関係に置き換えているところ。
力のない者がいくら正しいことを言っていても、声の大きな人には負けてしまうとか、相手を傷つけてしまった方は謝ったからもういいだろうと思っていても、傷つけられた方はずっと覚えているとか。
人間関係が複雑になってくる中高生には、とても分かりやすく世界のことが書かれている本だと思いました。
最後にカイゾクさんから兄妹に、テストが出されます。私が考えた答えは兄の大樹と全然違っていて、『うわー、やっちまったー』と思ったのですが、妹の杏の方と同じでした。ちょっと安心。続きを読む投稿日:2023.07.23
世界史を選ばずに日本史を選び、外国語をろくに勉強せず日本語ばかり読み書きしてきた自分は……そうできてしまう環境だったのだと、理解しました。内側ばかり見て、外側に無関心でいられるだけの、悪い意味での力が…あったのですね……。そんな自分を恥じました。
アメリカが強いのはなんとなくわかっていたものの、その理由や、現在進行形でおこなっていること等詳しくは知りませんでした。「チートじゃん!」と驚いてから、この本にのめり込んでいきました。
(その後、自分は人さまのことをどうこう言える立場ではないと知って、上記の気持ちになりました……)
綺麗事だと笑われても、考えずにはいられないです。みんながしあわせに、穏やかに暮らすことはできないのでしょうか……?
先ずは興味を持って、知って、理解することからですね。
2024/05/17 目次-015
目次
“なぜ戦争を起こそうとするのか”とか、“アフリカに悪いリーダーが多いわけ”とか、“世界一ラッキーな土地アメリカ”とか、内容が気になるものが多いです。楽しみです!
p.012
“この日初めてもらった通知表の結果が、ほぼオール5であることにほっとしていた。”
わあ……凄いです。そんなに良い成績、取ったことがありません。
p.012
“勉強を放り出してまでやりたいことがあるわけでもなかった。”
わたしはずっと、読書がしたかったです。勉強よりも。実際そうしていたから、成績が悪かったのですけれど。
2024/05/18 p.015-246
p.018
“よし! お兄ちゃん私負けないからね!”
いかにも、「大人が考える子どもの表現」で……残念な気持ちになってしまいます。けれど重要なのはそこではないので、スルーします。
p.023
“では国から国へ物を売り買いして運ぶ時、船と飛行機のどちらが多く使われていると思う?”
船ですかね……? 飛行機には積み込めない物もありそうです。
p.024
“実は世界中の貿易は9割以上が海を通っている。”
そんなに! それは予想外でした。
p.027-028
“アメリカ人は世界中から物を輸入して買いまくっているが、破産しない。ちょっと乱暴な言い方をすれば、いくら物を買っても、ドルを刷って支払えばいいだけのことだからだ。”
うわぁ……チートじゃないですか。
p.031
“陸路を使った貿易の障害はほかにもある。いろんな国を通らないといけないからそのたびに税金を払わないといけないとか、手続きが大変で決まったスケジュールで運べないとか、ハードルがあるケースが多い。”
(中略)
“船だったらいったん荷物を積み込んで出発すれば、目的地の近くの港まで運ぶだけだし、そこまでかかる日数もだいたい予測できる。”
……ということは、海では税金がかからないのですね。一応それぞれの国の範囲が決まっていたはずですけれど……。
p.033-034
“これらのケーブルなしにはインターネットは成り立たない。そして、アメリカは世界で一番多くの海底ケーブルを張りめぐらせている。2番目がイギリスだ。”
インターネットのデータ、海の底を通っているとは知りませんでした……。
やっぱり一番はアメリカなのですね。強いです……。
p.036
“個人がやれば犯罪になるが、国がやれば犯罪にならないというのもある”
なんだかなぁ……と思ってしまいます。悪いことは悪いってきちんと裁かれたら良いのですけれど……。
p.036
“情報というのは集めすぎると、それは持っていないことに近くなっていく。”
現代人が覚えておくべきことですね。情報に溢れていますから。
p.083
“一番大事なのは口も利きたくないほどいやな敵をつくらないことだ。”
人間が相手なら離れることができますけれど、国が相手だと離れられないですからね……。関係性を悪化させないことは重要です。
p.084
“どちらが正しいんでしょうか?”
(中略)
“どういう視点でみるかによって変わってくる。たしかなのは、どちらかが絶対的に正しいことや悪いことはない、立場の違いがあるだけだ。”
誰かの正しさは他の人にとって苦しくなるものです……。それを強要してはいけないです。
頭ではわかっているのですけれどね。つい、余計なことを言ってしまったりおこなってしまうので、人間は愚かです。悪意ではなく善意のつもりで動いてしまう時は凄くタチが悪いです。
p.102
“子どもは問答無用で親の言うことを聞け、と言われるような家庭なら、君はどうする?”
縁を切ります。切りました。わたしの中では。
「酷い親」の例として出てくるようなことをしていた人たちだったのだなぁ……と、思いました。
昔は、自分にとって、苦しいけれど当たり前の環境でした。逃げてよかったです。本当に……。
p.115
“記者を殺すような国に未来はない、とわたしは思っている。”
著者さんが記者だからこそのことばですね。海外で実際にそう感じたのでしょう……。
p.116
“人間というのは、常に自分の育った環境を標準として世界を見ようとするものだ。”
(中略)
“違っているのは環境だけで、それぞれがその中で生き延びよう、幸せになろうと頑張っているにすぎない。”
自分の人生しか知らないから、他人の人生や考え方を100%理解することは難しいです。けれどそこで諦めてしまったら、衝突してしまうばかり……。それはお互いに苦しいです。
多くの人が息がしやすい環境を望むでしょうし、しあわせになりたいと思うものでしょう。誰かの正義が他の人の苦しみである限り、全員がしあわせになることは難しいのですけれど……。
でも……なんていうか……うまく言えないのですけれど、みんな、ある意味同じ気持ちのはずなのにってモヤモヤします。なんでみんなでしあわせになれないのでしょう……。望むものが同じなら、同じ方向を一緒に見つめることができそうなのに……。
一言で「正義」と表しても中身が違うように、一言で「しあわせ」と表しても人それぞれですからね……。それはそれとしてわかっているつもりです。
……なんか、悲しくなります。みんな、老若男女、国籍、その他諸々関係なく、他者を愛せたら良いのに……。
p.171
“人が似たもの同士でかたまりにくくするような仕組みを作る。”
ちょっと話が逸れますけれど、宗教の集会は固まってしまっているよなぁ……と感じました。その場所に通うために遠くに住むことは難しく、そこに行く人はみんな同じ教えを学んでいる人々……。
キリスト教でも仏教でも何でも、みんなで集まって学び合ったら良いのに……とか、無宗教の人間が言うのは良くないのでしょうけれど。
価値観が狭まってしまうのは勿体無いなぁ……と感じます。ひとつの宗教を守りたい人からすれば余計なことなのですけれど。
p.218
“どんな中国人も、世界のどこにいようが政府に協力しないといけないという法律だ。”
(中略)
“日本にいる中国人でも、親戚は中国にいることも多いだろう。政府は『お前が従わなければ、親戚に迷惑がかかるぞ』とおどすかもしれない”
これは……現代でも続いている話ですか?
中国の知人が多いので、ショックです……。本人たちは悪くないのに、その国に生まれただけでスパイにされてしまうなんて……。
p.221
“南極全体で見ると、実は氷は逆に増え続けているという説もある。”
えっ、そうなのですか! どんどん溶けてしまっているイメージでした。
p.223
“100年後には、夏に北極海で氷がなくなる可能性は高いようだ”
たった100年……? すぐそこじゃないですか! 地球の歴史から考えたら、あっという間です。
p.235
“「自分にとっての世界の中心はどこだろうか?」”
この質問、“自分にとっての”とついているところがミソですね。地球にとっての世界の中心だったら正解がない気がしますけれど、自分にとって……ならば、どう答えても正解になる気がします。続きを読む投稿日:2024.05.18
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