- 最新巻
インフルエンス・インシデント Case:03 粛清者・茜谷深紅の場合
駿馬京(著者)
,竹花ノート(イラスト)
/電撃文庫
作品情報
「・・・・・・・・・・・・冬美?」 連絡先も生死すらも不明だった親友・冬美と予期せぬ再会を果たしたひまり。 しかし、インフルエンサー・茜谷深紅と行動を共にし、様変わりしてしまった冬美にかける言葉は見つからなかった。「茜谷深紅とは関わるな」 白鷺教授にそう言われたものの、ひまりは冬美の様子が気になっていた。 一方、RootSpeak上で話題になっているあるハッシュタグの広がりと連鎖するように、若者の自殺が増加。教授はそこに危険な思想を読み取り、ひまりとともに調査を始めるが――。 ひまりと真雪、凛や夜鶴をも巻き込み、白鷺ゼミが最大の事件に立ち向かう!!
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商品情報
- シリーズ
- インフルエンス・インシデント
- 出版社
- KADOKAWA
- 掲載誌・レーベル
- 電撃文庫
- 書籍発売日
- 2021.12.10
- Reader Store発売日
- 2021.12.10
- ファイルサイズ
- 8.3MB
- シリーズ情報
- 既刊3巻
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この作品のレビュー
平均 4.0 (1件のレビュー)
-
フィクション作品には社会を裏から操り世の仕組みを作り変える存在が登場したりする
以前何かの番組で、SNSは一つの国家のようなものだ、みたない言葉を聞いた事が有る
これらを踏まえると、SNSを恣意的に作…り上げればそこで生存する人間に一方的なルールを適用可能な空間も作り上げられるのかもしれない
だとしても、人の死を前提とした国家運営どころの話ではなく、死の誘発を目的とした国家運営なんて聞いたこともないけれど
それほどまでに作中で茜屋真紅が成し遂げた事は凄まじい
作中では茜屋真紅の暗躍を土台に、死について言及しているシーンが多いね
肉体的な死の意味は判りやすい。肉体的に死に、あらゆる行動が不能になっているのだから社会に参加することは出来ない。故に死んでいる
一方で社会的な死も議論されているね。というより、本作の傾向を考えるとこちらが本題なのだろうけど。何らかの批難により社会から逸脱したままの状態が続けば社会に参加できない。これもまた死んでいると言えるのかな
ただ、社会的な死は本当の意味で死んでいるわけではないから、いわばゾンビのような状態で社会の外側に残り続ける。そしてこの状態には誰でも成り得るものであり、社会そのものを腐敗させるかもしれないもの
茜屋真紅が為そうとしたのはそういった状態になりえる弱い人間の排除か
一方で茜屋真紅が作り上げたものは一つの社会であり流れであるから、これを阻むことは難しい
だからこそ、SNSという社会の中で定まりかけた流れに負けなかった真雪や夜鶴などの存在が活きてくるわけだね
二人とも実社会に居場所を上手く得られずインターネットの世界に飛び込み、そこに居場所を作った。けれど、炎上騒動への対応を通して実社会に再び居場所を得て、それをインターネットに還元している
いわば死にかけていた状態から、生きている状態に戻ったと言える
そういった二人だからこそ、他者の手によって死を強制される事を歪だと信じられ、行動に移せるのだろうね
茜屋真紅が作り上げた実態の見えない死を誘発する流れ。それに対して、真雪がぶつけたのは別の流れ
面白いのは真雪と夜鶴が作り上げようとしたのは積極的に自殺を否定するような流れではないんだよね。もっと弱い力で、でも集団として何らかの力を持ってしまうような、ある意味無軌道的なもの
でも、それによって茜屋真紅の計画は頓挫してしまう。そこに人の愚かさを感じないでもないけれど、それでも悪しき流れを断ち切ることが出来たのは確かな話
また、そういった流れの力と別にひまりが武道家らしく腕っ節の力と言葉の力に拠って冬美が生きているのだと確認しようとする展開は良いね
冬美にはすぐに理解できない、ひまりが立ち上がり拳を振るう理由。それは友達のためという大義名分がある。でも、そんなひまりと冬美が渡り合えるなら、冬美にも拳を振るう理由が有る事の証明となるんだよね
それが最終的に茜屋真紅という存在の大前提を崩してしまうのだからとんでもない
社会的な死を利用していたSNSは閉鎖され、エピローグは新たな季節へ
最後に真雪が提示した問題は社会とか生死とか関係ない、個人間のコミュニケーションの問題。これに対してひまりはどう向き合ったのだろうね続きを読む投稿日:2021.12.29
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