チンギス紀 九 日輪
北方謙三(著)
/集英社文芸単行本
作品情報
モンゴル族を統一し、さらにケレイト王国を滅ぼしたテムジンは、弟のカサル、テムゲ、長男ジョチらに出動を命じ、タヤン・カンが統べるナイマン王国との戦いを進める。そのナイマン王国の大軍の中に、ジャムカの千五百騎が、ホーロイ、サーラルとともに潜んでいた。崩れたナイマン軍を見届けて馬首を回したテムジンは、眼前にあるはずのない旗を見る。ジャムカ――。とっさに吹毛剣を抜いたテムジンだが、すさまじい斬撃を受けて落馬する。
もっとみる
商品情報
- シリーズ
- チンギス紀
- 著者
- 北方謙三
- 出版社
- 集英社
- 掲載誌・レーベル
- 集英社文芸単行本
- 書籍発売日
- 2020.11.30
- Reader Store発売日
- 2021.03.26
- ファイルサイズ
- 0.5MB
- ページ数
- 352ページ
- シリーズ情報
- 既刊17巻
以下の製品には非対応です
この作品のレビュー
平均 3.9 (16件のレビュー)
-
第九巻。
モンゴル族を統一し、さらにケレイト王国を滅ぼしたテムジンは、その先にあるナイマン王国との戦に臨むことに。
一方、ナイマン軍の中に潜んでテムジンを討つ機会を虎視眈々と狙っていたジャムカは、テ…ムジンのわずかな隙をついて急襲しますが・・・。
ジャムカに大怪我を負わされたものの、ナイマン軍に勝利し、さらに領地を拡大したテムジン。
モンゴル族の大会議(クリルタイ)で“カン”に推戴され、“チンギス・カン”という名を得ることになります。
本書の帯に
「我が名はチンギス」
とありましたが、本文中でチンギスがこの台詞を言ってはいないものの(今後の巻でこの名乗りをするかもですけどね)、ついに“テムジン”から“チンギス”になったということで、私のレビューもここからは“チンギス”でいきたいと思います。
急に余談ですが、“我が名は・・”といえば、『も〇のけ姫』の「我が名はアシタカ」をつい思い出してしまいます。カッコイイ名乗りですよね!
閑話休題
そして、チンギスに重傷を負わせたものの、結局討てなかったジャムカ。
もう軍としての戦云々ではなく、ひたすらチンギスだけを狙う暗殺者のような感じになってきましたが、そんなジャムカの運命は後述させていただくことにしまして・・。
そのジャムカの息子・マルガーシが、かつてジャムカの宿敵で森に隠棲しているトクトアの元に瀕死の状態で連れ込まれ、彼の元で傷を癒し鍛錬をするようになるという展開に。
今はまだお互いの名前以外の素性は明かしていないのですが、この運命のいたずらのような出会いには感慨深いものがあります。
それにしても、前巻のタルグダイもそうでしたが、トクトアの元には“瀕死”の者がよく運び込まれますよね。
思えば、狼のダルドや猟師の御影もトクトアの元で怪我を治していたし、この森の住居はすっかり“身体と心の癒し所”になっているようです。
さて、トクトアの元でマルガーシが鍛えられている頃、ついに彼の父・ジャムカの最期の時がやってきます。
敵同士になってしまったものの、チンギスとジャムカはやっぱりかけがえのない“友”だったのだな・・と思わせるような、哀しくも美しい二人のお別れシーンには思わず目頭が熱くなりました。
チンギス軍の将校たちが、ジャムカに敬意を払っているのも良かったです。
とくに秀逸だと思ったのは、ジャムカの最後の台詞・・
「さらば、わが」
・・そう、敢えてここで止めているのが何とも見事で、流石北方さんだなぁと感心しました。
黒貂の帽子の似合う、魅力あふれるキャラだったジャムカ・・・彼の玄旗を受け継いだムカリや、遺児となったマルガーシの今後の成長を天から見守っていてほしいですね~。続きを読む投稿日:2024.05.06
このレビューはネタバレを含みます
とうとうテムジンがチンギス・カンに。
レビューの続きを読む
そしてジャムカとのライバル関係に終止符が打たれた。今後の展開も気になる。投稿日:2024.05.08
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。