中国と 茶碗と 日本と
彭丹(著)
/小学館
作品情報
若き中国人研究者が読みとく日本文化の死角。
新進気鋭の中国人研究者による、斬新な日本文化論。四川省出身の著者・彭丹氏は、四川大学で日本文学を学び、中国西南航空公司勤務を経て日本留学。中国の航空会社に勤務した後、日本に留学。現在は法政大学講師。来日以来、疑問に思ってきたことは、中国では廃れた文化が日本に残っていることだった。それを最も意識したのが、茶の湯の茶道具であった。茶の湯で珍重される茶碗のほとんどが唐物(中国製)で、しかも国宝茶碗もほとんどが唐物である。日本の国宝であるはずなのに。しかも不思議なことには、産地・中国にはそれらの茶碗は何ひとつ残っていないのだ。なぜ日本の茶人は唐物を珍重したのか。なぜそれらが中国に残っていないのか。そこに見え隠れする、「借用」と「創造」という、日本文化の本質。それを解きあかしていくのが、本書である。日本人だからこそ気づかない、日本文化に潜む中国文化の影。中国人の視点から、茶の湯、そして国宝という、日本文化の美意識の聖域に踏み込んだ、まったく新しい比較文化論の誕生である。
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この作品のレビュー
平均 3.9 (17件のレビュー)
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著者は中国人ということで非常に面白いところをついている。
「中国の焼き物がなぜ日本の国宝になっているのか?」
しかし彼女の断定の1つ1つが、本当に史実か、本当に通説か、信じきれない。
膨大な参考書…名が載っているが、まだ学者以前の感じをうけた。続きを読む投稿日:2012.12.11
メモ:
文字が大きいのですぐ読めるかな?と思ったら、読むところの多い本だった。
これだけの内容ならモノクロでよいから、本文まわりに図版や詳細な脚注をもっとつけてほしかった。
ルビも一回目だけでなく、何…度かつけてほしい。
編集ももっと力を入れてほしかった。
『日本文化の源流をたずねて』の綛野さんやハラリさん級に推測に次ぐ推測での憶測…な記述や、実証に欠く記述も多いが、歴史を扱う書だとこれぐらいでないと、大胆な仮説も何もも言えなくなってしまうのだろう。
私の勝手憶測、
・1万年前、縄文時代にいた日本人は噴火で西日本はほぼ絶滅
・中国から渡ってきた人々で弥生時代
・朝鮮から渡ってきた人々で弥生後期~古墳時代
なので、文化政治、社会を組織的に管理するツールのルーツはぜんぶ大陸で、その通りかと思う。
日本文化のルーツが中国であり、中国ではゴミ同然のやきものが、海を渡り、高値をつけられて、日宋貿易あたりから日本で出回った…的なことが、何度も繰り返されるのだが、これは、カリフォルニアロールは寿司じゃない!みたいな感じなんだろうか。
受験生時代は、出題されないイスラム史に時間と労力をかけていた私も、朧気な中国史の記憶を引き出しながら、中国文化の懐の深さを、またよくよく知った。
ルーツは大陸であることを強調されるほどに、ドイツが欧州の辺境だったように、日本はアジアの辺境でありながら、独自の文化を育んできた、無資源ゆえの工夫や細やかさや美意識などがかえって際立つ感想を抱いた。
P217
五というものは、君子たる人の盛徳
五はすべてを表し縁起が良い
天帝が兎に賜った天下を治めるための九種法則のうち五のつくもの
五行:水・火・木・金・土~宇宙を構成するあらゆる物質
五事:貌・言・視・聴・恩~行動基準
五紀:差月・日・星辰・暦数~暦法
五福:一曰寿、二曰富、三曰康寧、四曰攸好德、五曰考終命 (書経 洪範)
五倫:仁義礼智信
P274
日本の政治体制は、天皇と将軍が併存し、権威と権力が分離
龍は中国のように政治上の権力よりも強さと力の象徴に変わった
日本では龍は水神など
また蛇のイメージがあり、器に龍を描くことを好まなかった
(追記)
↓たまたま見かけました。うめさん、ありがとうございます。続きを読む投稿日:2019.07.03
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