「読む」って、どんなこと?
高橋源一郎(著)
/NHK出版
作品情報
誰もが学校で教わった「文章の読み方」。私たちはそれを疑いもせず身につけることで生きてきた。ところが、学校で教わった読み方だと「読めない」ものがある!? 小説、詩、エッセイ、ノンフィクションーー。作家・高橋源一郎が好きな作品を一緒に読みながら、「読むきほん」を学びなおす、大人のための授業を開講!
はじめに:誰でも読むことはできる、って、ほんとうなんだろうか
1時間目:簡単な文書を読む
2時間目:もうひとつ簡単な文章を読む
3時間目:(絶対に)学校では教えない文章を読む
4時間目:(たぶん)学校では教えない文章を読む
5時間目:学校で教えてくれる(はずの)文章を読む
6時間目:個人の文章を読むおわりに:最後に書かれた文章を最後に読む
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商品情報
- シリーズ
- 「読む」って、どんなこと?
- 著者
- 高橋源一郎
- 出版社
- NHK出版
- 書籍発売日
- 2020.06.25
- Reader Store発売日
- 2020.10.30
- ファイルサイズ
- 3.9MB
- ページ数
- 112ページ
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この作品のレビュー
平均 4.1 (72件のレビュー)
-
てっきりNHKでの放送をまとめた本かと思っていた。いや、コレをNHKがテレビじゃなくても良いからラジオでも放送してくれたら、「日本は変わった」という事になります。勿論、良い方に。勿論、現代のNHKは「…こんなもの」を決して放送したりはしません。百万円賭けたっていい(そう思っていたら、高橋さんはNHKラジオでゲストを呼んで本を紹介する番組を持っていた(飛ぶ教室)。今のところ、伊藤比呂美、ヤマザキマリ、しりあがり寿とかが呼ばれている。ホントに賭けて良いのか?いや、大丈夫。きっと)。
どうやら、NHK出版仕様の岩波ブックレットみたいなものらしい。何事も業書の始まりには名作がラインナップされている。志ある編集者が志ある著者に依頼し、志ある事を張り切って書くからである。「学びのきほん」シリーズ。あと他も読んでみようかな。
NHKが決して放送しないようなことって、一体何を読んだの?
それは目次を見たら少しはわかると思う(^^)。
はじめに:誰でも読むことはできる、って、ほんとうなんだろうか
1時間目:簡単な文書を読む
2時間目:もうひとつ簡単な文章を読む
3時間目:(絶対に)学校では教えない文章を読む
4時間目:(たぶん)学校では教えない文章を読む
5時間目:学校で教えてくれる(はずの)文章を読む
6時間目:個人の文章を読むおわりに:最後に書かれた文章を最後に読む
これを読んで驚いた方は相当いたようだが、私はほとんど驚かなかった。
「つまり、問題山積みで、できたら近づきたくないような文章、そういうものこそ、「いい文章」だ、とわたしは考えています」
という様な高橋源一郎さんの意見は、長い人生で掴んだ私の教訓と、以下の様なことで似通っていたからです。
「世の中の意見が二分するような事柄の中にこそ、世の中で大切にしなければならない核心がある」
防衛問題しかり、死刑制度しかり、生活保護問題しかり、嫌韓問題しかり。
ただ、第5時間目の武田泰淳「審判」には、少し驚きました。
中国戦線における、一兵士の中国人農夫射殺の心理を描いた作品。晩年において武田泰淳は、コレは自らの体験だったと告白したらしい。
私は堀田善衛の文章や「史記」論に寄せた武田泰淳の知識人としての誠実な姿を知っている。
俄には、コレは信じがたいことだった。
高橋源一郎は、Twitterでこのように言っている。
「武田泰淳は『審判』で「知的訓練のない」兵士(庶民)がどんな思考回路で中国農民を虐殺するかを書き「知的訓練がある」(自分のような)兵士がどんな思考回路で農民を殺すかを「内側」から書いたが、本当に恐ろしいのは、この小説を読んでいると我々日本人はまたきっと同じことをすると思えてくることだ。(2019/08/03)」
その通りかもしれないが、正に恐ろしいことだ。
しかし、それを見つめることの中にこそ、「世の中で大切にしなければならない核心がある」。続きを読む投稿日:2021.05.18
このタイトルを見て、ある期待を持って読もうかなと思っている人には残念なお知らせかもしれませんが、ここには『「読む」というのはこういうこと』と一言で表せるような、わかりやすい答えが書かれているわけではあ…りません。
逆に言えば「そんなものはない」というのを、丁寧に繰り返し教えてくれるのが本書の魅力じゃないかと思います。
車の中をいくら探しても「スピード」というものが見つからないように、動き続けること、「これってどういうことだろう?」と考え続けるその感情の動きの中に「読む」ということの本質がある…はず。
そんなことを考えさせられました。続きを読む投稿日:2024.01.31
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