- 最新巻
ハックルベリー・フィンの冒険 下
マーク・トウェイン(著)
,西田実(訳)
/岩波文庫
作品情報
洋々たるミシシッピーの流れに乗って筏の旅を続ける浮浪児ハックと逃亡奴隷ジム.流域の町や村で二人が出会う冒険の数々.辺境時代のアメリカで,何ものにも捉われずに生きようとする少年と,必死に自由の境涯を求める黒人の姿に作者のヒューマニズムが脈打つ.「現代アメリカ文学の源泉」と言われた傑作.初版挿絵を収録.
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商品情報
- シリーズ
- ハックルベリー・フィンの冒険
- 出版社
- 岩波書店
- 掲載誌・レーベル
- 岩波文庫
- 書籍発売日
- 1977.12.06
- Reader Store発売日
- 2018.06.21
- ファイルサイズ
- 4.6MB
- ページ数
- 268ページ
- シリーズ情報
- 既刊2巻
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この作品のレビュー
平均 4.0 (14件のレビュー)
-
【ハックルベリー・フィンの冒険 上・下】
マーク・トウェイン作、西田実訳、岩波文庫、1977年
面白かった。
「キャッチャー・イン・ザ・ライ」の主人公ホールデンが「20世紀のハックルベリー・フィン…」と呼ばれると知って、初めてちゃんと読んでみたが、面白かった。
作者マーク・トウェインは1835年生まれで、日本で言えば「幕末明治の時代」に生きた人。
日本で若い志士たちが「黒船襲来」「尊皇攘夷」と立ちまわっていた時代のアメリカで、トム・ソーヤーやハックルベリー・フィンといった少年たちが見る社会と自然を余すことなく描いた作家。
本書は浮浪児で自然を愛する主人公ハックフィンは暴力的で怠惰な父親から逃げ、逃亡黒人奴隷のジムと共にミシシッピ川を筏で冒険をする、という話。
刊行は1855年。6年後に奴隷制度の是非をめぐりのアメリカでは南北戦争が起きる。
アーネスト・ヘミングウェイが以下のように書いている。
ーー
あらゆる現代アメリカ文学は、マーク・トウェインの『ハックルベリー・フィン』と呼ばれる一冊に由来する。……すべてのアメリカの作家が、この作品に由来する。この作品以前に、アメリカ文学とアメリカの作家は存在しなかった。この作品以降に、これに匹敵する作品は存在しない。
ーー
読み終えたときに、子どもの時にみた映画「スタンド・バイ・ミー」を思い出したのも、そんなに外れていない気がする。(死体が鍵だったり)
そして、「翻訳夜話2 サリンジャー戦記」で柴田元幸が、「ハックはまだ下半身が目覚めていない。ホールデンは目覚めかけていてそれをすごく怖がっている。そこの違いは大きいですね。」と語っているのも1776年に独立したアメリカをなにか象徴する気がした。
2017年の今年は、
Change! を唱えた初の黒人大統領に代わり
Make America Great Again! をスローガンにする70歳の実業家が国民により大統領に選ばれた。
#優読書続きを読む投稿日:2019.01.06
このレビューはネタバレを含みます
訳者があとがきに書いているように、これは、主人公に「都合のいい空想」でなく、「とんでもない苦労を背負い込んだ現実」の冒険で、読みながら悲しみや苦悩が沁みてくらくらしてしまった。ゆるやかな至福のうつくし…さ(原文で読める日がくれば!)さえ掻き乱されて酷い目に遭わされて、けれどそれでもハックは自分たちにさんざ悪事をはたらいた2人を哀れに思う。ハック自身が、ジムを逃すということ(物語当時は奴隷制が生きていてこれは重罪とされた)を「地獄に堕ちても仕方ない」ことと認識にしていて、とんでもないおやじもいて、自分をときに「悪党」に分類しているせいだろう。だが、かれもジムも善良でないにせよ素朴で、悪者とは縁遠いだろう。最後のトムのマネが、なんとはなしにいちはんの悪意なき悪行であるようにさえ私は思う。続きを読む
レビューの続きを読む投稿日:2022.04.30
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