部下ができたら読む リーダーシップが身につく本
嶋田有孝(著)
/PHP研究所
作品情報
自分に部下がつくことになった。今までは、自分の仕事だけに集中していればよかったが、これからはそうもいかない。カリスマリーダー達の言葉は、力強くて説得力があるが、全くのリーダー初心者の自分には、実践するにはハードルが高すぎる・・・・・・。まず、何をどこから始めたらいいのか。そんな戸惑いを覚えている人に、この本を読んでもらいたい。著者は、向かうところ敵なし!の大阪のおばちゃん達を指導し、普通の専業主婦からリーダーへと育てあげている。そんじょそこらのリーダーでは太刀打ちできないことを、やってのけているのだ。もちろん、これまで失敗や苦労は山ほどあったし、自分自身もまだ道半ばで、勉強するべきことも、たくさんある。カリスマではないけれど、著者が初めてリーダーになる人達に向けた言葉は、誠実で温かい。真っ暗闇を歩いているような思いでいるあなたに、きっと一筋の光が見えてくるはずだ。
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この作品のレビュー
平均 3.7 (3件のレビュー)
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そんなに期待せず読んだ本ですが、目からウロコ的な発見がありました。特に「利益を与えることによって人を動かす方法」は「恐怖」によって人を動かすという一番低いレベルの次に低次元である!には胸が痛みました…。そう、私がやってたことでした。
誰かにあることをさせるように説得するには、相手がそのことを自発的に実行したくなるように、上手に道案内をしてやること。
求められる条件
「共通目標へ導く」
・チーム全員に目標づくりに参加してもらうことが必要。
・目標づくりのポイント 目的・期限・具体性
・モチベーションの高さ=目標の魅力×達成の可能性
「人を育てる」
能力が低く、意欲が低い⇒育てる
仕事のやり方を丁寧に教え、褒めて自身をあたえ、やる気が起こるように働きかける。子供のように育てる。
能力が低く、意欲が高い⇒教える
仕事のやり方を丁寧に教える。
能力が高く、意欲が低い⇒励ます
冷めていて、やる気がみれない。心に火をつけてあげることが必要。能力にあぐらをかかせずに励ます。
能力が高く、意欲も高い⇒干渉せずに任せる
「先頭に立って行動する」
・部下の模範になる。行動で示さなければ、部下はついてこない。部下の行動を嘆く前に、まず自分が部下の模範になる。
・迎合しない。周囲に振り回されない軸を持つ。ご機嫌取りをするリーダーは、部下に侮られる。威信を保つには、部下に近づきすぎないことも大切。
・できる上司の決め手は、得意分野の有無。リーダーは力がなければ侮られます。侮られず、部下を心服させるには、部下を圧倒する力(得意分野)が必要。
・演じる心 重圧下でも明るく、笑顔を見せるプロ意識を持つ。
「積極的に話し合う」
・どんなことでも途中でさえぎらず、一度受け止めてみること。その後に自分の言葉を投げ返す。
・何を言ってもすぐ反抗したり、不平不満を言う部下がいます。強い指示をだすのは逆効果である。上司に反抗できるのはエネルギーがある証拠。考え方によってはイエスマンより見所がある。
反抗し不満を言う部下は、評価に飢えている。「自分自身の評価を目立たせたい」という思いがある。そのような部下に対しては、その存在を認め、話を聞くことが大切。そして、不満と意見の違いを教えてあげる。「対案の無い反抗は駄々っ子と同じ」ことを。「では君はどうしたら良いと思うんだ?」と常にこう尋ねることが必要。
現状を「後ろ向きに否定」すれば、不平不満となって現れます。逆に、現状を厳しく見つめて「前向きに否定」すれば改善の種になります。不満も前向きにとらえれば、改善のための重要な情報になる。不満が意見に変わるとき、部下も組織も確実に成長する。
リーダーが自分と違う意見を全て否定してしまうようでは、組織は成長しません。
「前向きに評価する」
・一人ひとりの心に火を灯す作業が「ほめる」という行為。
・「やってみせ、言って聞かせ(仕事の内容と実施方法に対する理解)、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」
・部下を愛し、部下のためを思うなら、苦しみ必要はなく、遠慮せずに叱ること。叱ったら嫌われるのではないか、人間関係に支障がでるのではないか、そのような考えはすてる。八方美人ではリーダーは務まりません。
・自分なりにほめたり・叱ったりする基準を持つべきである。
「失敗を反省しない」「同じ失敗を繰り返す」「ルールを破って失敗した」「失敗やミスを故意に隠した」
「強い責任感を持つ」
・チームが危機に陥った時に自ら先頭に立って陣頭指揮する強さ、困難に対しても真正面から立ち向かう姿が必要。部下を守るため、組織のために、その代表として戦えること。相手が誰であろうと、信念を持って引き下がらないこと。
・失敗を語る。時には失敗をしても、あまり神経質になりすぎないこと。それで良い。
・基本的に組織の規則に反するものは、例外なく罰すること。ルールを管理する上では、情を持ち込んではいけない。心を鬼にして「ルールは全員に厳守させる」「例外はつくらない」原則をつらぬく。続きを読む投稿日:2009.10.11
リーダーの役割とは、業務遂行、人材育成、自己啓発
リーダーシップの根本は、人間に対する理解
人を動かすといくことは、相手の心を動かすことであり、共鳴してもらうこと
リーダーは部下から注目されている存在投稿日:2016.08.30
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