この作品のレビュー
平均 3.7 (14件のレビュー)
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このレビューはネタバレを含みます
企業でTOEIC何点以上を取らないと…などと言ってバイリンガル養成に躍起になっている。江戸時代にもバイリンガルが重宝されていたとあって驚いた。どうしてかというと、現代のように標準語を使った国語教育がなされていなかったので、意思の疎通を図るのに苦労した。方言が理解できる江戸っ子は儲かったそうだ。
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男たちが浮世絵好きだった理由が意外なところにあって、驚いた。江戸時代の人のエロティシズムは、現代とはかなり異なっていたとあり、「女性の表情、足の指先の表現、波うつ着物が女性の肉体の震えを表現し、流れる着物の裾がとろけるような交合の快美を物語る」のがよかったとある。見えないだけに萌え方が現代とは相当違うところにあるのが面白い。
そんな純情な(?)江戸時代の人が、現代に来たらかなり驚くだろう。電車の中吊り広告には水着姿の女性の写真はあるし、プレイボーイのような雑誌なんて見たら失神するのではないかと思う。
本を読んでいるといつの世にもバカ息子はいるものだなあと思う。しかもただのバカ息子ではなく、権力者の大バカ息子だ。その名は、松平斉宣(なりこと)。播州明石10万石の当主。元は、あの徳川将軍11代目の家斉の25番目の息子だった。その親の七光り息子は、幕府に所領のうち5万石を献上して、その代わりに「参勤道中斬捨御免」の許可をもらったとある。要するに、庶民が行列を横切ったら切り捨てることだ。かなり頭のネジが緩んだ御仁だ。その後、行列を横切ろうとした幼児を取り押さえて、切り捨てた。しかし切り捨てた場所が、あの尾張徳川家の領地である中山道の木曽路で、尾張徳川家は、幼児を殺すとは何事かということで、「今後、当家の領土を通行御無用」と通行禁止を言い渡されてしまった。
それでは、馬と鹿のn乗殿様はどうしたかというと、参勤交代ができないと困るので中山道を変装してこそこそと通り過ぎようとしたが、殺された幼児の親が猟師で恨んでいたために、殺されたとある。葵の紋どころはなくても悪は成敗されることがあるのだな。この父親がどうなったか気になるが、著者は何もこの点については言及されていないので分からない。
ところで、なぜ、大正時代になって江戸の歴史がねじ曲げられたのか気になる方もいるだろう。その理由は、明治維新以来の「欧化政策」によって、江戸時代のものはいけませんとなり、歌舞伎、文芸、落語などで江戸時代にまつわるものを排除させた。
江戸時代がまたもてはやされる頃になると、江戸時代の実情を知る人がいなくなっていったので、現代の時代劇で見られるような形になった。たとえば、座布団を座っている大名を時代劇では見かけるが、実際は、江戸城で使用していたのは、将軍と御三家のみで、ほかの人は許されていなかったとあり、そうなのかと思った。時代劇で将軍や大名を演じる役者の方々は、虚構のおかげで脚の痛さが軽減されている。
このほかにもいろいろなことが書かれていて面白い。投稿日:2012.12.20
作者はサブカルチャーの本などを書いているようで、全部が全部本当かな?と疑う気持ちもあるものの、単純んいへええと楽しめた。
明治維新以後、政府は脱江戸政策をとっていたので、明治の人達は近代化に忙しかっ…た。平和な対象の時代になって、いざ江戸時代の芝居をしようと思っても、その頃には本当の江戸時代を知っている人がいなくなっていた。だからいわゆる時代劇の定番、浪人が悪をやっつけたり、お代官様と証人が手を組んで悪さをしたり。。。なんていうのは実はすべて西部劇を元に作られていた。本当の江戸時代は治安も結構しっかりしたいたし、刀でやりあうなんて事は滅多になかったようだ。
他にも江戸時代の町人や武士、大名にいたるまでの当時の暮らしぶりなどが面白かった。下ネタもかなり書かれている。続きを読む投稿日:2016.03.17
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