- 最終巻
ウツボラ 2巻
中村明日美子(著)
/EROTICS f
作品情報
中村明日美子初のサイコ・サスペンス、描きおろしエピローグ22pを加えて、ついに感動の完結!誰が『ウツボラ』を書いたのか?謎の死を遂げた美少女「朱」。入れ替わるように作家・溝呂木の前に現れた、「朱」とそっくりな美少女「桜」。溝呂木の最新作『ウツボラ』が盗作であることに気づく編集者の辻と、少女の正体を追う刑事達。それぞれの思惑が絡み合い、物語はクライマックスへ。「顔のない死体」とひとつの「小説」をめぐる物語。すべての謎が、いま明かされる――。
もっとみる
商品情報
- シリーズ
- ウツボラ
- 著者
- 中村明日美子
- 出版社
- 太田出版
- 掲載誌・レーベル
- EROTICS f
- 書籍発売日
- 2012.05.01
- Reader Store発売日
- 2014.02.14
- ファイルサイズ
- 31.3MB
- ページ数
- 264ページ
- シリーズ情報
- 全2巻
※この商品はタブレットなど大きなディスプレイを備えた機器で読むことに適しています。
文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
この作品のレビュー
平均 4.4 (48件のレビュー)
-
このレビューはネタバレを含みます
2巻も読了だよん。完結しなきゃこの感想、書けなかった。1巻だけじゃ何にも分からないんだもん。
レビューの続きを読む
どうだろうね。溝呂木さんに寄り添って読むなら、業の深さだったり、作家として腐敗しきったことへの哀れみだったりを思うのだろうけど、
私は多分、「三木桜」さんに寄り添ったかな。
よく理解出来てるのか分からないけどさ、
「こっち側」へ残した「三木桜」の思いを汲むのなら、
多分、藤乃朱さんの…っていうか秋野富士子さんのためなのでしょ?彼女をここまでの行動に駆り立てたのは。
ただ図書館で声掛けただけの始まりで、整形だの色々細かい細工までして、なのに富士子死後もそこまで溝呂木にウツボラを書かせたかったのか、余程の動機がないと、そこまでできないよ。
「いつも、同じ作者ばかり読んでいるのね。」的発言は、
「いつも彼女は秋野富士子を見ていた」という事実なしに存在し得ない。
だから、私が一番納得出来る理由は、
元OLの「三木桜」さんは、多分、心から富士子さんを愛してたからなんじゃないかと思う。
勝手にそう思う。
全編通して描かれる、自己愛に満ちたオナニープレイ的なセックス描写の中で、最後のシーンは泣けたな。あの二人のシーン。あの、女流作家と担当のそれが、あまりに醜悪に描かれてたので、ものすごくそれを感じてしまいました。
あと、「彼女のこと書いてくださいね」と、
流したあの涙。
美しかった。とてもとても美しかった。
中村さんの作品、もっと読みたいなって、思った。
好きな作家さんを読み終えたときの清々しさを、この本を読んでも感じた。
無粋なのでしたくないけど、忘れないためのメモ
お腹の子はきっと、溝呂木さんの子どもだと、私は思います。彼女は、彼女の愛した人の望むことを、したかったのでしょう。富士子さんも失敗した。愛されたかったけれど、溝呂木の不能を受け止めきれず。作品の中でしか、叶わぬことなのだと絶望した。だからこそ。そして溝呂木さんは、次へつなぐ、何かを生み出すことができたから、「謎の死」を遂げたのでしょう。
彼は繋いでいなかったんじゃない、生物的に次に繋げなかったことへの苦しみを、書くことで「生み出し」、繋げてたのでしょう。それはいかほどの苦しみか。だから、次に繋げることができたという思いは、彼を生から、解放してくれた。それはとても穏やかに。彼を解放してあげることは、「藤乃朱になりきる三木桜」でしか、成しえないことだった。
哀しいけれど、私は読んで、救われた。
※これは私の勝手な解釈に過ぎませんのであしからず。
追記:
再読してみた。
ちょっと見方変わった。
愛してたからは行き過ぎだわ。三木桜にはそこまでする動機があったんだわ。横領事件の犯人だったんだから。まさか富士子さんが死ぬとは思わなかった、のだと思うけど、死なない事には彼女の求める安泰は得られないんじゃないのか…?レズビアンだったことは確かでしょ?
あと1つの不可解。なんで編集者と寝たんかってことか。
その辻褄がまだ分かってないわ。もう一度読むか。
追記の追記。
横領事件の犯人だったってことは、さして重要じゃないのかと。「一度私は失敗した。浮き草のような気分を味わった。」のが、横領事件以降の三木桜で、「彼女が熱を与えてくれた」のが、それ以降の三木桜なのかと。
で、編集者と寝たのは、彼女の最終手段というか。溝呂木に書かせるために、溝呂木に心酔していた編集者を貶める捨て身の行為だったのではないかと思われる。
だから、あながち、最初の感想で間違ってないかもしれない。投稿日:2012.05.28
2巻とは思えない読み応えのある作品。伏線も全て回収せず謎を残して完結、読み終えたらもう一度読みたくなる、読まざるを得ない、そんな作品。
投稿日:2021.12.09
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。