実践!クリティカル・シンキング
丹治信春(著者)
/ちくま新書
作品情報
クリティカル・シンキングの目的は、与えられた推論が正しいか正しくないかを判断し、正しくないときにはどこがどのように間違っているのか見つけ出す能力を鍛えることだ。そのために自分の頭で論理的に考える「思考力」を身につけることは欠かせない。しかし、その「思考力」は生まれ持ったセンスで決まるものではない。推論の型を「構造図」としてとらえる訓練を積むことで身につく能力なのだ。新しく、実用的なクリティカル・シンキング入門。
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商品情報
- シリーズ
- 実践!クリティカル・シンキング
- 著者
- 丹治信春
- 出版社
- 筑摩書房
- 掲載誌・レーベル
- ちくま新書
- 書籍発売日
- 2023.10.06
- Reader Store発売日
- 2023.10.06
- ファイルサイズ
- 4.5MB
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この作品のレビュー
平均 3.3 (5件のレビュー)
-
流し読み
どこに向けて書かれたものなのか若干捉えきれない。高校大学生向けとあるけど、学生が自主的に読む感じじゃないので、課題図書やその辺へやビジネス文章を書く人を教える教育者には良いか。
事実の確かさ…、推論と事実の峻別、論理構成、暗黙の前提の有無や内容。続きを読む投稿日:2024.03.24
読み終わるまで、一週間以上かかった。
外出先でも読んでいたので、さすがに例題や練習問題を紙に書いて解くことまではしなかったけど、だ。
その意味ではずぼらな読者だと思う。
でも、勉強になった。
ずっと…前、野矢茂樹さんの『論理トレーニング』のシリーズを読んだ。
内容としてはあれと重なっている。
ただ、本書の方が多少とっつきやすいかもしれない。
野矢さんの方では、文章のすべての文を拾って論証図にしていく。
本書では、主張に直結しないものは「コメント」としてばっさりカットする。
もちろん、野矢流の方が精密に分析できるのだろう。
でも、特に自分のような初学者にとっては、構造がつかみやすかったり、論証の確認をしたりするにはわかりやすい。
それから、もう一つ驚いたのは、もとの文章を分けたり変形させたりと、割と柔軟に対応していること。
たしかに、普通の文章の内容を論証図に書こうとすると難しくて困ってしまうことがある。
本書では省略されている表現を補ったり、一文で書かれている条件文を分けたり、暗黙の前提を加えたりされている。
もちろん、説明しやすい例文をご自身で作っているのだろうが、論証図を書くための下準備作業が必要で、どんな風にしていくのかが分かるのはありがたい。
とはいえ、すらすらと読み進められはしなかった。
いきなり、冒頭の「認識根拠」と「存在根拠」のところで手こずった。
認識根拠とは、そこから導き出される結論(主張)が正しいことを証明する根拠。
一方、存在根拠とは、世界にそのような事態が存在する理由を説明する根拠。
一般に言われる「理由」にはこの二つ(前者は「証拠」、後者は「原因」)が区別せずに含まれているという指摘はなるほど、と思ったのだが…。
二者の違いを説明する例文として、以下の二つが挙がっている。
(1)雨が強くなってきた。だから台風が近づいてきたのだ。(認識根拠)
(2)台風が近づいてきた。だから雨が強くなってきたのだ。(存在根拠)
丹治さんはこの二つがどちらも「筋の通った自然な話」としているのだが、自分にはどうしても(1)が自然には受け取れなかった。
何か別の例文だったら、もっとすっきり腹落ちしたのだろうか?
必要条件と十分条件の違い、割合の扱い方、言葉の多義性など、論証を検討する際気を付けるべきことが具体的に書かれていて、これもよかった。
必要条件と十分条件のことは数学の授業でも、ホカノクリティカル・シンキング系の本でも出てくるが、自然言語になった場合、どう問題なのか、今までピンとこなかったが、本書の説明で、なるほど、気を付けないとな、と思えた。
少し時間をおいて、もう一度読み直したい一冊だ。続きを読む投稿日:2024.03.30
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