読書からはじまる
長田弘(著者)
/ちくま文庫
作品情報
「読まない本」にゆたかさがある。「たくさん読む」が正解ではない。「一生忘れない」なんて嘘? 最も長く、最も深く人類と共に在り続けてきた「本」というメディアは、私たちの想像よりもずっと優しく、あらゆることを許してくれる友人だ。本はあなたを孤独にしない。読書が苦手、活字に疲れた――そんな本音にもあたたかに寄り添う、「人間」を楽しむ至高のエッセイ。
もっとみる
商品情報
- シリーズ
- 読書からはじまる
- 著者
- 長田弘
- 出版社
- 筑摩書房
- 掲載誌・レーベル
- ちくま文庫
- 書籍発売日
- 2021.05.12
- Reader Store発売日
- 2021.09.03
- ファイルサイズ
- 0.2MB
以下の製品には非対応です
この作品のレビュー
平均 4.0 (36件のレビュー)
-
池澤春菜さんの解説から引用します。
「この本はいわゆる読書論や、読書のすすめではありません。もっと根源的な、言葉について、そして自分のありようについて考える本と言えるかもしれません。古今東西の言葉を収…めた『本という考え方』とどう向き合っていくか。全てのページに、一生を通じて、折に触れ思い直し、噛みしめるような宝物のような言葉が溢れています」
全くその通りだと思いました。すごく栄養価の高い食品を少量頂いたかのような気持ちになりました。
詩人、長田弘の他なる一面を改めて知り得たと思いました。今の世の中にこれ程わかりやすく、奥深い知見を広げてみせてくれる方は少ないと思います。
この本を読んだことを忘れそうになったら繰り返し読みたい本です。
以下印象深い文章を少しだけ抜粋します。
はじめにより
本というのは「本という考え方」。
本は「本という考え方」を表すものであるということ。
本は「本という考え方」をつくってきたものである。
本によって、本という一つの世界のつくり方を学ぶということ。
本の大事なありようのもう一つは、じつは「読まない本」の大切さです。
「本の文化」を深くしてきたものは、読まない本をどれだけもっているか。
読んでいない本が大事なんだという本との付き合い方がどこまでも未来にむけられた考え方としての「本という考え方」を確かにしてきた。
(以下略)
・本という文化を育ててきた人間がそこにいる。本のあるところ、つねに人間がいる。それは、友人としての本という感覚。感じ方がじつは本の文化というものをつくってきたのだということです。
・本の文化を自分のものにできるかどうかの重要な分かれ目は、その再読のチャンスを自分のなかに、生活のなかに、日常のなかに自分の習慣としてそれをつくってゆくことができるかどうか。
・どんなにおカネを持っていてもおカネで買えないものが言葉。
・心はどこにもないものだから言葉でしか言えないのです。
以下、書き写していると全文書き取りになってしまうので、この辺で。
尚、この本では子どもの本についていても触れていて、子どもの本というのはじつは大人こそが読む本にほかならないと長田さんはおっしゃっています。
私はあまり読んでいない分野なので、これから少しづつ読んでいってブクログの本棚にも載せていけたらと思いました。
また、ブクログの存在は、本を友人にするにあたって大変こころ強いものだと思います。続きを読む投稿日:2022.04.09
このレビューはネタバレを含みます
評判が良かったので手に取ってみたが、悲しいかな、あまり合わなかった。この本と合う方はとても感銘を受けてらっしゃるので羨ましい。
レビューの続きを読む
私自身が短絡的すぎる人間のため、読書は楽しい暇つぶしで、本はいつもお供に…して寝てても立っててもどこでも好きなように読めて良いよなーって思っていた。それ故に、そんな難しいこと言わず楽しく読書させてくれ、と反発心のようなものがおこってしまったのであった。自分自身に残念。
所々、某政治家のポエムを思い出してしまったり…ああ。続きを読む投稿日:2024.02.28
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。