歌う家 菓子屋横丁月光荘
ほしおさなえ(著者)
/ハルキ文庫
作品情報
家の声が聞こえる──幼い頃から不思議な力を持つ大学院生・遠野守人。縁あって、川越は菓子屋横丁の一角に建つ築七十年の古民家で、住みこみの管理人をすることになった。早くに両親を亡くし、人知れず心に抱くものがある守人だったが、情緒あふれる町の古きよきもの、そこに集う人々の物語にふれ、自分の過去にむきあっていく。人もものも、記憶を抱いて生まれ変わることができる。心のいちばんやわらかな場所にやさしく沁みる新シリーズ、第一作。
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商品情報
- シリーズ
- 菓子屋横丁月光荘
- 著者
- ほしおさなえ
- 出版社
- 角川春樹事務所
- 掲載誌・レーベル
- ハルキ文庫
- 書籍発売日
- 2018.08.18
- Reader Store発売日
- 2022.09.01
- ファイルサイズ
- 7.5MB
- ページ数
- 258ページ
- シリーズ情報
- 全6巻
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この作品のレビュー
平均 3.5 (42件のレビュー)
-
幼い頃から『家の声が聞こえる』不思議な力を持つ大学院生の遠野守人。家族との縁が薄い彼に、大学の先生からの紹介で川越の菓子屋横丁にある古民家で住み込みの管理人をすることに。早速家主や先生と古民家に入った…守人は、そこで家が歌っているのを聞き…。
予想していた内容とは違って守人はその不思議な力を人前で披露することはないし、家の歴史や過去の物語について謎解きすることもない。この辺りが私の好みとは少し外れていて物足りなかった。
ただ二話どちらの物語も温かなものだった。
家は大事にされればそれこそ何百年と生き続けるのだから、その中で幾世代も、幾人もの人や家族の人生を見守っている。
その人生では楽しいこと嬉しいこと幸せなことがある一方で辛いこと悲しいこと苦しいこともある。
二話とも家が守人に悲しみや苦しみの声を聞かせるのではなく、温かで楽しい声を聞かせてくれたのが印象的。
守人が両親の死をきっかけに家を出ることになった幼い頃の想い出のシーンでは、幼い守人の悲しみに共鳴するかのように家も慟哭していた。
ということは、今の守人の心の状態、そして家と寄り添おうとしている姿に家も共鳴しているのだろうか。
またはかつての住民が過去は苦しくても今は穏やかに前向きに生きていることを教えようとしているのか。
一歩違えばホラーになりそうな設定を温かなファンタジーに展開してくれたのは作家さんの持ち味だろうか。
初めて読む作家さんなので知らなかったが、他のシリーズとのリンクもあるようだ。
『草食系』を通り越して『仙人』と呼ばれるほど周囲からは内を見せない不思議な青年と見られている守人。そんな彼と対照的なキャラクターにしたいからか、後輩の『べんてんちゃん』こと松村果歩はグイグイ入ってくる。私は少々苦手なタイプだが、彼女の積極性で話が進むところもある。というより思うところをなかなか口に出せない守人では全く話が進まないのだから、べんてんちゃんに任せるしかないだろう。
この第一作ではそうして守人は家の物語を知り、『声』との答え合わせをする構成になっているが、第二作以降はどうなるのだろう。
守人に変化が起こるのか。続きを読む投稿日:2020.09.11
『活版印刷三日月堂』と同じ川越が舞台。
表紙の絵も同じ人が書いているのかと思ったら違ってた(三日月堂は、中村至宏さん)。
月光荘の装画は丹地陽子さん。
三日月堂も月光荘も、絵が魅力的で本を読むきっか…けになった。
(『エチュード春一番』も『金曜日の本屋さん』も丹治陽子さんだった。)
やっぱり人が幸せになる話はいいなぁ。
守人も変わっていくのだろうか。
月光荘の歌う歌、聞いてみたい。
──
『菓子屋横丁月光荘 歌う家』
『菓子屋横丁月光荘 浮草の灯』
『菓子屋横丁月光荘 文鳥の宿』
『菓子屋横丁月光荘 丸窓』
『菓子屋横丁月光荘 金色姫』続きを読む投稿日:2024.04.19
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