祇園ろおじ 香り茶寮の推理帖
風島ゆう(著)
/二見サラ文庫
作品情報
この謎を解く鍵はお茶――。
日本茶のうんちく満載!
祇園の路地にほっこり香る、奥深い茶寮ミステリ!!
祇園の路地(ろおじ)の長屋にたたずむ「KAORI茶寮」。女子高生の萌は偶然出会った少年・静香に連れられ、兄の豊薫が営むKAORI茶寮を訪れた。聞き上手の豊薫と待ち上手な静香に促され、萌は“幽霊とのお茶会”をきっかけにこじれた人間関係の悩みを口にするのだが、静香は謎めいたお茶会の真相を指摘する……。ここは名探偵と、奥深いお茶のある茶寮。謎に悩む長屋の住人が、今日も癒しを求めてやってくる――。
装画・中村至宏
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商品情報
- シリーズ
- 祇園ろおじ 香り茶寮の推理帖
- 著者
- 風島ゆう
- 出版社
- 二見書房
- 掲載誌・レーベル
- 二見サラ文庫
- 書籍発売日
- 2021.04.10
- Reader Store発売日
- 2021.05.01
- ファイルサイズ
- 3.1MB
- ページ数
- 320ページ
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この作品のレビュー
平均 4.0 (3件のレビュー)
-
このレビューはネタバレを含みます
粗筋に惹かれて手に取ったので、作者さまが『零の記憶』シリーズの方だと後から知りびっくり。
レビューの続きを読む
『零の記憶』好きだったので、別レーベルでまたお会いできるとは思わず。
これは嬉しい再会!
日本茶を楽しめるカフェを舞台にした日常ミステリもので、帯には「路地から出られない探偵」とあったが、彼は絶対的な「探偵」ではないなと思った。
大体は彼が謎解きをするのだが、彼は一から十全て分かる訳でもないし、彼がまるっと全てを解決する訳でもない。
この作品、探偵役が必ず彼だとは限らない。
彼に救われた少女、萌が気付いてくれたり、彼女が推理をして見せたり。
彼の兄がお茶の力で心を癒したり、弟をアシストしたりする。
この三人が揃って初めて「探偵」として謎解きが成立する話かなと思った。
誰か一人でも欠けたら、どこかで停滞してしまう。
そんな危うい中で不器用ながら、失敗もしながら、光を掴もうともがいて、どうにか手を伸ばして引き寄せる、そんな探偵で、そんな謎解き。
特に「路地から出られない」という謎は、探偵役となっている彼自身では解決できない話。
そのことに自分自身で苦しんでいて、どうにかしたいと思っていても、どうにもならない。
探偵は自分自身を救わない。
そんな彼に光を差してくれるのが萌だ。
萌がいなければ、きっと彼はそのきっかけすら掴めずにいた。
そういう意味で、彼は絶対的な「探偵」にはなり得ない。
弱い部分も抱えた、人間臭い少年である。
彼以外にも、心に何かを抱えた人たちが多数登場するお話。
『零の記憶』の時にも思ったけれど、作者さまは心の奥のネガティブな、普通は表に出したくない部分を描くのが上手い方だと思う。
掘り下げが丁寧で、かつそこまで曝け出すかと心配になるほど。
何しろ路地を出られない彼が抱えている問題が特に重いので。
(故に、この話で完全解決にはならない。でも希望の見えるラストで、それがまた強烈に記憶に残る)
だからどの話も心が震える。
特に泣けたのが、隠された暗号の話。
あれは展開もずるいし、内容もずるいしで、読みながら号泣しそうになった。
ああいう展開に自分は非常に弱い。
何度読んでも泣く気がする。
メインの三人は京都人ではないので、京都弁を喋らないが(探偵役を仰せつかっている彼は時折無意識に京都弁が出る、そこがまた可愛い)他のキャラは京都弁なので、京都の雰囲気も十分味わえる。
住民の人たちがまたいい人たちなのだ(そして、そこもまた路地から出られない彼を救うカギになる)
出てくるお茶の蘊蓄も楽しく、萌が意外に食レポ上手なので、お茶がどれも美味しそうでたまらない。
そういう意味でもポイント高いし、前述通りキャラの掘り下げも丁寧なので、より深みを増しているお話。
冒頭とラストが、ずっと見守ってきたお兄ちゃん目線なのがまたにくい演出。
一杯のお茶から味以外に伝わるものも、そして救えるものもあるのだと信じられるお話だった。投稿日:2021.03.28
引かれそうになった女子高生は
無言で自分の鞄を持っていく少年についていく。
主人公がなかなかにまごまごしています。
頑張り屋さんのようで、友人になった少年と
その兄に見守られつつ、バイトしつつ成長中…?w
周囲の人達もほんわかしていて、場所が場所なのに
お約束な展開は出てきませんでした(笑)
小さな謎を解きながら、見え隠れしている
少年が出ていけないのは何故なのか、という疑問。
そして最終明らかに! な感じですが、なるほど、と。
それだけ、ここがよい所だった、という証左です。続きを読む投稿日:2024.04.09
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