思想劇画 仕組まれた昭和史 日中、太平洋戦争の真実
副島隆彦(著)
,青木ヨシヒト(画)
/コスミック出版
作品情報
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山東出兵、金解禁、満州事変、日中戦争、そして無駄な太平洋戦争へ・・・
激動の昭和史の背景には、20世紀すべてを通して没落していったイギリス帝国(ロスチャイルド財閥)と、それを駆逐し瓦解させ、隆盛していったアメリカ帝国(ロックフェラー 新興石油財閥)の大きな世界覇権(world hegemony)の移行、交替の事実があった。
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この作品のレビュー
平均 2.0 (1件のレビュー)
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令和元年の夏休み中に、部屋の掃除をしていて発掘した本です。この本は記録によれば令和になる直前に読み終わっていたことになっていますが、久しぶりなので、レビュー書きながら読み返した気分になりました。
普…段はあまり漫画は読まないのですが、この本はほとんどが漫画(この本では、思想劇画となっています)になっているので、イメージが湧きやすくて楽しく読ませてもらいました。
以下は気になったポイントです。
・日露戦争で樺太の半分と満州権益を得た、第一次世界大戦はドイツ領だった、青島・グアム・サイパンを盗み取り、信託統治領とした。日清戦争では台湾を領土、その後に韓国を併合、千島列島も日本が領有していた(p19)
・三井ロスチャイルド家で国民に愛された政友会を田中義一は内部からかく乱した、その背後には、日本を中国と戦争させてロスチャイルドの支配から極東地域を奪い取ろうとする、ロックフェラーの計画があった(p28)
・創業者のマイヤーロスチャイルドを、5人の息子が継いだ。長男は北ドイツ・フランクフルト、次男はウィーン(オーストリアハンガリー帝国)、三男(ネイソン)はロンドン、四男はナポリ(イタリア)、五男はパリ(フランス)、倒幕・明治維新を操ったのがイギリスである(p32)
・1859年にエリー湖のほとりで、ロックフェラー(ドレイク)が石油掘削に成功した、ペリー艦隊が日本にきて6年後のこと、この時、鯨油から石油へのエネルギー革命が起きた(p37)
・渋沢栄一(三井の大番頭に抜擢された)を育てたのは、ロスチャイルド・パリ分家、ロックフェラー家の代理人となったのは、九十九商会(後の三菱)の岩崎弥太郎である(p43)
・政友会はあくまで三井、ロスチャイルド系・アシュケナジー、民政党が三菱で、ロックフェラー系・スファラディとなる(p46)
・1909年にハルビンで伊藤博文を暗殺したのは、山県有朋の陸軍部隊である、朝鮮人・安重根は利用された(p67)
・金解禁(1917年に輸出禁止)とは、日本も金の輸出入を再度許可して、国内を金本位制に復帰させたこと、つまり金の保有量に基づいて通貨発行量を決められた(p73)
・第一次世界大戦では5つの帝国がつぶれた、ロシア・ロマノフ王朝、オスマン・トルコ帝国、オーストリア・ハンガリーー帝国、清王朝(大清帝国)、大英帝国(p82)
・旧平価での金解禁は言語道断であった、これは円相場の実質的な切り上げ、円高となり輸出力低下(p91)
・日本海軍機による爆撃は、中国奥地の都市、武漢、重慶にまで及んだ。重慶へは、1938年から6年間で空襲218回、死者は一万人以上(p164)
・通週事件(盧溝橋事件から22日後)から敗戦までの8年間が本当の日中戦争である、この内の後半3年半が太平洋戦争で、日本は2つの戦争を同時にやっている(p172)
2019年8月14日作成続きを読む投稿日:2019.08.12
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