- 最終巻
かくしごと(12)
久米田康治(著)
/月刊少年マガジン
作品情報
11歳の誕生日を迎えた姫ちゃんに後藤先生がプレゼントした物、それは――? そして、それから7年の時が経ち、父と娘の間にあった「かくしごと」は、姫ちゃんの知るところになった。18歳の姫ちゃんは、変わり果てた父・後藤先生の姿に何を思い、何を願うのか――。愛と笑い、ちょっと感動の漫画家パパ&小4娘物語、ついに完結!
もっとみる
商品情報
- シリーズ
- かくしごと
- 著者
- 久米田康治
- 出版社
- 講談社
- 掲載誌・レーベル
- 月刊少年マガジン
- 書籍発売日
- 2020.07.17
- Reader Store発売日
- 2020.07.17
- ファイルサイズ
- 62.4MB
- シリーズ情報
- 全12巻
※この商品はタブレットなど大きなディスプレイを備えた機器で読むことに適しています。
文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
この作品のレビュー
平均 3.8 (4件のレビュー)
-
このレビューはネタバレを含みます
とんでもない作品に出会ってしまった気になる最終巻。ほぼ同時期に最終回を迎えたアニメとは同じ展開なんだけど、どこか印象が違ったものになったような
レビューの続きを読む
前半はいつものノリ。違うと言えば、冒頭のカラーページが無くなったくらい
『風のタイツ』アニメ化に揺れる後藤プロ。全権を委任された十丸院の酷さはいつもの事として、その次の話で色についてクローズアップしていた点は印象深い
漫画がアニメ化されれば、これまでモノクロで表現されていたものがカラーになる。多くの作家はそれを世界観の広がりとして喜ぶのだけど……。可久士はきっとその点に関してはそれ程喜ばないんだろうなぁ
「白黒原稿でもカラーに見せる事が出来る」と豪語する可久士。そこにはプロとしての矜持が感じられる
まあ、そんな矜持も無垢な姫の前では全く歯が立たなかった点には思わず微笑ましい気持ちになってしまったけど
この巻では他にも「色なんて目じゃなくて脳で見てるんだよ」などと、いつにも増して可久士は意味深な発言を繰り返す
それは作者がこの物語を閉じに来ているのだから有る種当然でありつつ、もう一つの意味として物語に読者を更にのめり込ませる意図があったのではないかと思えてしまう
特に姫の誕生会では時系列を入れ替えるトリックが使われており、「今どのような状況なのだ?」と疑問符を浮かべずに居られない構成になっている。その為に読者はより作品へ集中するような作りになっていたのではないだろうか?
そして読者の集中が最大限に高まった状態で突入する未来編。第1巻の冒頭から展開されていた最終話であり、読者を長いことヤキモキさせていたエピソード
これまでは姫の視点で描かれることが多かったこの未来編がようやく可久士の視点で描かれる事で海難事故に至る経緯や母親が抱えた事情について描かれている
それによってもう本当に様々な伏線が繋がっていく瞬間には思わず感嘆の声を上げてしまったよ…
可久士がモノクロに拘る理由、そして可久士がずっと抱えていた後悔。特に後悔の感情や母親遭難の悲劇が世間に知られてしまった辺りの事情を考えると、可久士にとって姫が10歳だった頃が一番楽しかったというのは充分に頷ける話であるように思えた
だからって目が覚めたのに目の前にいる姫を認識せず記憶を隠してしまうのは宜しくないのだけれど
姫に拠って突きつけられる隠されていた倉庫の原稿
これが呼び水となって可久士の記憶が蘇る描写がもう最高過ぎる!これまでの表紙になぞらえて再生されていく姫との思い出、その先に有る姫成長の記憶!
そうして全てを思い出した可久士の最初に一言には思わず笑ってしまったけどね(笑)
こうして「隠し事」は詳らかになり姫に父の仕事は筒抜けになってしまった
こうして親子の間に隠し事はなくなるのかと言えば、そうはならないのが面白い!
これまで可久士は姫に「描く仕事」を隠してきた。一方姫の方には「秘め事」があったという驚愕の展開!
本作では「かくしごと」という単語を使ったダブルミーニング、トリプルミーニングがずっと展開されてきて、それは後藤可久士という名前にも現れていたのだけど、まさか後藤姫という名前にもダブルミーニングが有ったとは全く予想していなかったよ!
いやぁ、これは驚かされた
「かくしごと」は娘に明かされたけど、「ひめごと」は父に明かされないまま
そんな二人を優しく繋げるかのように母親が遺した暗号が「つまらない漫画」を色付け、存在しないはずの家族風景を形にするラストには温かい気持ちになってしまった
久米田康治先生らしい風刺描写を持ちつつも漫画家の父親と無垢な娘の交流を優しいタッチで描き出した本作
何の迷いもなく「この作品を読めて本当に良かった!」と心から言えるような作品でした
久米田康治先生には心から御礼を言いたくなるね投稿日:2020.07.20
"隠し事は描く仕事でした"
漫画家であることを隠している父と娘の日常コメディ最終第十二巻。
記憶を失った可久士に姫が突き付けたものとは?描く仕事は隠し事ではなくなり、悲劇・喜劇のお仕舞へと。
モノ…クロへのこだわりや、オルゴールの選曲など、終わりに向けて用意したネタのセンスがいい。最後のあえて語調を変えて使われるきめ台詞もヤラレた。姫が語る箱の役目なども含蓄があるしね。
でも、最後ちょっと端折った感じがして、やっぱり少し物足りなかったかな。作品構成上仕方ない面もあるけれど。
久米田先生の次の作品にも期待します。続きを読む投稿日:2022.10.02
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。