四十七人目の男(上)
スティーヴン・ハンター(著)
/扶桑社BOOKSミステリー
作品情報
間もなく60歳を迎えるボブ・リー・スワガーはアイダホ州クレイジーホースからかなり離れた未開地で開墾に精を出していた。そこへ矢野と名乗る日本人が訪ねてくる。矢野の父は硫黄島で玉砕していた。その父が携えていた軍刀をボブに捜して欲しいというのだ。さらに、あの戦闘でボブの父と矢野の父は直接対決していた可能性があるとも付け加えた。矢野の言動に好感を抱いたボブは彼の意を汲み、軍刀捜しの協力を快諾した。暫らく後、ボブはそれと思われる軍刀を手に入れ、日本へ向け旅立った。
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商品情報
- シリーズ
- 四十七人目の男
- 著者
- スティーヴン・ハンター
- ジャンル
- 小説 - ミステリー・サスペンス・ハードボイルド
- 出版社
- 扶桑社
- 掲載誌・レーベル
- 扶桑社BOOKSミステリー
- 書籍発売日
- 2008.06.27
- Reader Store発売日
- 2013.10.25
- ファイルサイズ
- 0.7MB
- ページ数
- 368ページ
- シリーズ情報
- 全2巻
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この作品のレビュー
平均 3.0 (4件のレビュー)
-
何にせよ、お気に入りの作家や映画監督が日本を舞台にすることは、怖いものだ。あのリドリー・スコットだって、『ブラック・レイン』の日本はどこの時代のどこのファンタジーだと思えるようなものに変えてしまった…。小説ではクライブ・カッスラーを読みやめてしまったのは、ダーク・ピットが日本に来てからだ。ジェイムズ・ボンドが浜美枝の海女さんとラブシーンを演じてからこの方、リュック・ベッソンが送り込んだジャン・レノの『WASABI』まで、有名ヒーローが日本で活躍しようとするとろくなことはなかった。
だから大好きなスティーヴン・ハンターのボブ・リー・スワガーが日本にやってきて剣を振りかざすなんて設定だけで、読むのが怖くて一年も置いてしまった。ボブ・リーはこの後、『黄昏の狙撃手』という新作でテネシー州で無事銃撃戦を繰りげるのだと知って、それを読みたいあまり、仕方なくその間に立ちはだかる『四十七番目の男』を手に取ることになった。
ハンターはどうもアメリカ映画に愛想を尽かしてしばらくの間日本の剣戟映画ばかりを見てしたらしい。確かに日本映画の殺陣は世界に誇るものがある。冒頭にいきなり日本映画の監督俳優たちがずらずらと並べられているのを見ると大体何の映画を見たのかがわかる。古くは黒澤映画から、何と『アズミ』まで見ているではないか。でもこの長いリストのなかに緒方拳や勝新太郎の名前がないのは日本映画ファンとしては捨て置けないぞ。
とはいうものの、剣に対するこだわりは、この作家が銃器にこだわるのと同様に凄まじく、そのこだわりこそがガイジンの書いた日本のアクションなのかなと思われる。剣で闘う雪の夜の一団はタイトルが示す如く、作者が惚れこんだ赤穂浪士へのオマージュといった趣。
冒頭、ボブ・リーが曰くありの刀を入手する経路として、父アールの硫黄島での戦闘が描かれるのもクリント・イーストウッドの映画を思わせて面白い。全体として、チャンバラを使ったにしてはボブ・リーの物語になっており、やや『ブラック・レイン』的な西洋人視点での呪術的世界傾向はあるものの、現代の日本に最新技術を駆使してCIAや自衛隊を登場させるなど、無理やりにしては楽しい活劇を展開して見せた。さすがハンター、とその徹底した凝り性ぶりに喝采を贈りたくなってしまった。
ただ、刀を武器として語るシーンが多いせいか、血腥いイメージがつきまとい、どうも暗いものがじわっと皮膚を撫でる。この世でもっとも残酷な武器というイメージさえ浮かんでくる。
なので、口直しにぼくは次の本を取る。そう、明るく楽しい青春女子剣道小説、誉田哲也の『武士道エイティーン』を。続きを読む投稿日:2012.07.01
まさか日本が舞台になるとは...
好きだけど違和感もたっぷり。小池一雄みたいな展開かな。
決闘のシーンはさすがです。投稿日:2010.03.07
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