この作品のレビュー
平均 2.5 (3件のレビュー)
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ソースが同一になるとマーケティングは画一的にならないのか。
同じデータをどう読んで、どう分析するかが勝負ということなのかな。
2回目投稿日:2014.11.03
私が勤めている会社でも多くの予算と時間をかけて、マーケティング調査をすることがありますが、この本によれば、グーグルを駆使することで「ゼロ円」でできてしまうそうです。
多くの人が、それも最終のユーザ…ーが関心を持っているテーマであれば、グーグルで可能なのかもしれませんね。今後はマーケティング会社による調査は、よりニッチな部分に限られていきそうです。
そのような状況ですが、インターネット環境さえあれば、一昔であれば時間とお金がかかっていた調査が、手軽にできるとは良い時代になったものですね。
また、この本では様々なグーグルのアプリケーションの使い方を実例とともに解説してくれるだけでなく、マーケティング知識の解説も随時してくれています。ニーズとウォンツの違い(p62)の定義については、復習できて個人的にはうれしかったです。
以下は気になったポイントです。
・グーグルトレンドを利用して、オバマとマケインの検索ボリュームの違いを調べると、オバマに大きな関心が寄せられていたことがわかる(p19)
・ユーチューブの一般的な投稿ビデオではオバマとマケインの差は2倍程度であったが、専用チャンネルでは4倍もの差があった(p22)
・オバマがインターネットを駆使した具体的な点としては、1)インターネットに明るい人物を中枢に起用した、2)公式ページを充実させた、3)少額でも簡単にできる仕組みを作った、4)地域グループの立ち上げ、投票の呼びかけを組織化、6)SNSや動画共有サイトを有効活用した、である(p24)
・米国フェイスブックでは、オバマのサポーターは300万人以上いて、マケインの5倍以上いる(p28)
・コトラーによるマーケティングの定義は、「どのような価値を提供すればターゲット市場のニーズを満たせるかを探り、その価値を生み出し、顧客に届け、そこから利益を上げるということ」である(p35)
・グーグルクロームは、表示速度が速い、ツールバーがシンプル等、良い点が多い(p39)
・グーグルデスクトップをインストールすることで、自分のパソコンの中のファイルを簡単に調べることができる(p41)
・専門分野の特定情報は、iGoogleで補う、様々な情報サイトの最新ヘッドラインを表示させられる(p45)
・新聞にしかない視点と取材力があるので、インターネットと新聞は両方を活用すべき(p46)
・消費者は、漠然としたニーズ(必要性)は感じてはいても、はっきりと何が欲しいかは気づいていないことが多い、ウォンツ(欲しくて買いたいもの)は、目の前に出されて初めて欲しかった商品だと気づくことが多い(p62)
・インターネット時代の購入プロセス(AISAS)は、Attention(注目・認知)→Interest(興味)→Search(検索)→Action(行動)→Share(情報の共有)、である(p66)
・キーワードツールは、1)知りたいキーワードの月間使用回数、2)自分では気が付かなかったキーワード、がわかる(p72)
・グーグルの「グーグルサジェスト」は、キーワードで多いものと、それ対応するウェブページ数がわかる(p86)
・競合や商品のプレスリリースを調べたいときには、「商品名+Filetype:pdf」にすると良い(p90)
・グーグルリーダーは、ブログを登録できるサービスで、登録されたブログが更新されると、グーグルリーダを開くだけでブログ更新が確認できる(p92)
・きざし(http://kizashi.jp/)は、「どんな言葉が語られているか、どんな言葉とともに語られているか」、ブログで語られているホットな話題や気になるトレンドを知ることができる(p128)
・SHOOTIは、競合の評判とブログの解析ツール(p132)
・インターネットアーカイブを利用すれば、ライバル企業の過去のホームページを分析できる(p134)
2011/7/10作成続きを読む投稿日:2011.07.10
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