ホーンテッド!
平坂読(著者)
,片瀬優(イラスト)
/MF文庫J
作品情報
死んだ人間の約1割が言葉も交わせる<ゴースト>としてよみがえる時代。ある日、悠紀は幼なじみの深春に告白されるが、深春はその直後に事故で死んでしまう。遺体にすがって泣いた悠紀だったが、深春はゴーストになって蘇り、二人は「お付き合い」することに。触れ合うことができないゴーストとじゃ、あんなコトもこんなコトもできない、と悠紀は嘆くが、深春は幸せそう。トラブルは多いものの、それなりに楽しい毎日だった。しかし、ひょんなことから後輩・ひかりが二人の間に割り込んできて・・・・・・!?
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商品情報
- シリーズ
- ホーンテッド!
- 出版社
- KADOKAWA
- 掲載誌・レーベル
- MF文庫J
- 書籍発売日
- 2004.09.25
- Reader Store発売日
- 2011.11.11
- ファイルサイズ
- 6.4MB
- シリーズ情報
- 全4巻
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この作品のレビュー
平均 3.4 (9件のレビュー)
-
「生きているって、楽しいね」
MF文庫Jの新人賞、優秀賞受賞作品。期待の新人?
死んだ人の一割がゴーストとしてよみがえる世界。
告白した瞬間に事故死して、ゴーストとなってよみがえった幼なじみと付合…うことになった主人公は、ブーメランばばあや、自殺志願の少女やらに巻き込まれて、ドタバタコメディ・・・?
「ゴーストとじゃ、あんなことも、こんなこともできないじゃないかー!」って言う心の叫びに期待した私を返してください・・・。
まあ、最初にMF文庫Jの第0回新人賞としてのデビューの実力とか、いろいろと気になったのだけど、書き方がね主人公一人称の語り、しかもなんだか主人公が嘘つきでひねくれていたり、ブーメランばばあがやたらと超人じみていたり、なんて言うか西尾維新みたいな書きかただなぁと思ったら、ラストのテロップまで、「BAD END」って、そのままだったし、何か最近の新人とか、作家志望の人って、西尾維新とか、奈須きのこの影響の受けた作品ばっかりなのかと、ちょっと疑問に思ってしまった。
正直、プロローグが120ページで、キャラ紹介と、出会いに使ってしまっている訳だけど、主人公の語り口調系の話って、主人公がイタイと全然盛り上がらないので、正直、閉口したっていうか、途中で止めていた「バッカーノ!」を先に終わらせました、ハイ。
まあ、個人的に一人称系のお話ってあんまりすきじゃないから仕方はないのですが・・・。
とりあえず、ゴーストがなぜ出現したのかと、テロリストの真の目的と、ばばあは一体何物か?と未消化な部分が多すぎるのはなんとかしてほしいものです。
ゴーストや、教団と言った設定は良いけど、作風にオリジナリティが無いのが残念な所です。
いい意味でも、悪意味でも、西尾維新風のノリで、西尾維新好きの方は一読してみる価値はあると思うけど、間違いなく賛否両論だと思います。
で、私的には、全くダメ。
西尾維新風の書方、文字の繰返しを使う表現はまあ大丈夫なんだけど、キャラが西尾維新風なのはちょっといただけなかった。
主人公といーちゃん、ババアと人類最強がよく似たタイプのキャラで、私的にいーちゃんのキャラクタタイプはややボール気味で、ギリギリストライクなので、この主人公のタイプは明らかにボールなのです。
で、その主人公がほぼ全編を語るわけですから、私的には全然盛り上がらないわけです。
西尾維新のキャラ、いーちゃんは許せても、この主人公が許容できない理由は多々あるのだけど、一つ理由を挙げるのなら、「関西人はお笑いにはうるさい」と言う事でしょう。
キャラとキャラの言葉のキャッチボール、ボケとツッコミ時にはノリツッコミと多彩なトークで盛上げる西尾維新の能力と比べると、まだまだ修行が必要といった所でしょうか?
まあ、そのトークの魅力が「BAD END」で終わる西尾維新の作品を私の許容範囲に留めてる最大の理由であるわけですから、「BAD END」で終わるだけの小説なんて、読んでも面白くないのですよ。
最近のライトノベルって、西尾維新の影響を受けたような作品が多くなって来たと言う感じがするわけで、そういった意味での西尾氏の偉大さを実感したが、ちょっとこれじゃ、劣化コピー程度にしか思えないと言うのが、個人的な意見です。
続きを読む投稿日:2004.10.10
それは本当に死なのかということ。
肉体が滅びても、精神が残っていて、普通に意思疎通が可能ならば、それは「生」なのではないか。
その逆で、精神が死んでしまって、肉体は生きている状態を、今の日本では脳死と…呼ぶ。それは「死」であるとされる。
生と死の境目はどこなのか。
でも、肉体がない以上、それは完全なる「生」ではないことは確か。
彼ら同士では触れ合えるのだろうか。
そうだとすれば、それはむしろ、別の次元に移動したともいえるのかもしれない。続きを読む投稿日:2020.02.07
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