地球の内部で何が起こっているのか?
平朝彦(著)
,徐垣(著)
,末廣潔(著)
,木下肇(著)
/光文社新書
作品情報
なぜ巨大地震は起こるのか? 地球だけに見られる花崗岩質地殻はどのようにしてできたのか? 地下微生物は地球環境でどのような役割を果たしているのか? 地球の生命はどのように誕生したのか? 大陸移動説、海洋底拡大説、プレートテクトニクス、地球システム科学、マントルトモグラフィー、プルームテクトニクス、全地球史解読などをふまえ、地球科学の最先端の見取図を示す。地球科学入門書としても最適。カラー口絵つき。【光文社新書】
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商品情報
- シリーズ
- 地球の内部で何が起こっているのか?
- ジャンル
- サイエンス・テクノロジー - 環境・エネルギー
- 出版社
- 光文社
- 掲載誌・レーベル
- 光文社新書
- 書籍発売日
- 2005.07.20
- Reader Store発売日
- 2011.10.28
- ファイルサイズ
- 7.3MB
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この作品のレビュー
平均 3.7 (13件のレビュー)
-
このレビューはネタバレを含みます
少々内容がハイレベルだけど
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中学程度の地学系でもなんとか読めます。
まあ私は生物系だけど高校の科目に
こいつが文系になければこっち取ってたぐらいだから!!
超大陸の説は当初は相手にされなかったけど
ある説が出てきたことによりスポットが当たり
やがてその説の証明のために本格的な
掘削技術ができ、船までも作られたわけで。
面白かったのはその当時の技術で
なぜ途中であきらめなければいけなかったかの理由
なかなかカオスな状態ですし
その孔は船を壊したということで
不名誉な称号までついています(笑)
この本はちきゅうが稼働する前の本なので
今はいろいろ変わっているんだろうな。
ちょっとその後も知りたいかも…投稿日:2023.09.04
◆「ちきゅう」完成により深海底掘削調査が新たなステージに入る中、現代までの地質学的知見の形成、変貌する地球史・地球環境史と共に、その基礎となる全地球システム観の概要を解説◆
2005年刊行。
著者平…朝彦は、独立行政法人海洋研究開発機構地球深部探査長(地質学)。
同徐垣は、同機構地球内部変動研究センタープログラム・ディレクター(地質学)。
同末廣潔は、同機構理事(地球物理学)。
同木下肇は、同機構理事(地球物理学)。
地球深部掘削探査船「ちきゅう」の稼働に伴い、深海底掘削調査は新たな段階を迎えた。アポロ計画に匹敵するものと目される「マントルへの到達」も夢ではなくなってきている中、深海底掘削調査に先立つ地質学的知見の歴史的積み上げ、その経過で判明したこと、一変した地球史、あるいは地球環境史の理解。
さらには、表層のみならず、地球の内部と連関した全地球システム観の成立と、全地球システムの時期的変動、そのメカニズムへの言及という地球という単位で地質学的に、また地球史的に巨視的な研究成果を開陳する。
プレートテクトニクスの理解がかかる研究の嚆矢とはいえ、それが非常に限定的な狭い領域であり、研究分野としては遥かに豊かな内実を備えていることが、本書から伝わってくる。
もとより、一見すると地味な分野とも。しかし、
➀ 例えば、深海底掘削による地震のメカニズム解明は、プレート要因である東日本大震災的な地震に有益である。のみならず、阪神淡路大震災や奥尻島沖地震、新潟中越あるいは同中越沖地震のメカニズムとも関わる。
また、
➁ 未来のエネルギー源とも、悪魔の温室効果ガス源とも目されるメタンハイドレードへの理解、
➂ 地下微生物の理解と利用法の進展。生命誕生の実像の解明。
➃ プレートテクトニクスなど、地球システムの理解亢進と全地球史・地球環境史の解明とともに、気象メカニズムの解明と予測の精度化に寄与する。
という意味で軽視すべき研究テーマではない。
個人的には丸山茂徳氏ら著「生命と地球の歴史」読破、放送大学の丸山氏の講義も無料視聴済み。あるいは、本書の著者の一人平氏著「日本列島の誕生」も既読であり、重なり合う部分も多い。
とはいえ、
⑴ 地下流体の機能。
⑵ 地殻上下動の季節変化に、例えば積雪が絡んでいるとの知見。
⑶ あのバイオスフィアⅡ計画の頓挫の原因はCO₂の増大ではなく、それは周囲の壁面コンクリートがCO₂を吸収したことにある。
⑷ 島弧が大陸形成の種であるとする説が有力だが、日本列島はまさにその島弧形成の最前線である点。
⑸ インド亜大陸の衝突が齎したヒマラヤ造山と共に、当該地域の熱吸収を高め、結果、上昇気流を招来。それが周囲の環境に影響。
すなわち、インド亜大陸のモンスーン、雨季形成や、雲南に発する水源の形成(長江やインダス川他)のみならず、東アフリカの西風(海向きの乾燥した大気の流れ)を生み、ヒマラヤ地域の上昇気流を生み出すに至った時期に鑑みると、500万年前の人類創成に関連している可能性も示唆される。
など何とも興味深い内容である。
他方、気になるのはもかかる研究機関が独法化している点。高額な研究費用は、「ちきゅう」建造、アポロ計画に匹敵する計画との言だけでも容易に推知できる。
現代日本の、人にも研究にも金を掛けない様が想起でき、何とも…。続きを読む投稿日:2018.06.02
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