猫を抱いて象と泳ぐ
小川洋子(著)
/文春文庫
作品情報
「大きくなること、それは悲劇である」――この警句を胸に11歳の身体のまま成長を止めた少年は、からくり人形を操りチェスを指す。その名もリトル・アリョーヒン。盤面の海に無限の可能性を見出す彼は、自分の姿を見せずに指す独自のスタイルから、いつしか“盤下の詩人”と呼ばれ奇跡のように美しい棋譜を生み出す。架空の友人インディラとミイラ、海底チェス倶楽部、白い鳩を肩に載せた少女、老婆令嬢……少年の数奇な運命を切なく描く。小川洋子の到達点を示す傑作。
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商品情報
- シリーズ
- 猫を抱いて象と泳ぐ
- 著者
- 小川洋子
- 出版社
- 文藝春秋
- 掲載誌・レーベル
- 文春文庫
- 書籍発売日
- 2011.07.10
- Reader Store発売日
- 2011.10.18
- ファイルサイズ
- 0.5MB
- ページ数
- 384ページ
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この作品のレビュー
平均 4.2 (502件のレビュー)
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ケーブルカーはすれ違う
美しい言葉で語られる、チェスをキーとした主人公の思い。主人公の原体験、「マスター、猫、象、ミイラ」がそのままチェスのメタファーとして使われ、身体的に成長しない(したくない・できない)少年の世界をつく…っていきます。 しかし否応なしに周りは変わっていき、チェスの腕だけが大人になった少年は何を思うのか・・・。愛する物の為に愛する者を失い、そしてすれ違う。 切ないなぁ。
(若干ファンタジックなところもあり、リアルなチェス界で話をすすめてもよかったのではないかと思ったりもしました。)続きを読む投稿日:2016.11.28
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しんみりしたチェスの話。
チェスの話だがその知識はあまり必要ない。むしろこれを読んでチェスを覚えたいと考える人が多いだろう。
主人公は生まれたときから悲劇性をまとっていて少し話が暗くなってしまうが、チェスが題材だから陽気な話…というのも考えにくい。
楽しんで読むというよりしんみり読むといったほうが当てはまる。そして最後にはジーンといった感動が味わえるだろう。ただ主人公に引きずられるとどんどん暗いほうに行ってしまう気がした。続きを読む投稿日:2016.04.16
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