カラマーゾフの兄弟〈3〉
ドストエフスキー(著)
,亀山郁夫(訳)
/光文社古典新訳文庫
この作品のレビュー
平均 4.1 (103件のレビュー)
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※作品の全体を通しての感想は、最終巻(5巻)で書きます。
3巻目の中盤から、遂に物語が躍動感を持って動き出した。物語が動き出す前にある、最難関の「大審問官」の章。ここを問題なくクリアできたので、あと…はストーリーを思う存分に楽しむだけだ。光文社古典新訳文庫版は5巻まであるが、最後の5冊目はエピローグと解説のみらしいので、次の4冊目が実質上の最終巻だ。残り2冊をまだ読んでないので、確信を持ってはもちろん言えないが、おそらく過去最高の読書体験になりそうな気がしてならない。
【雑感】
◇自分の読書遍歴などをつらつらと…。
今まで書いてきた感想の中にブグログの僕の本棚にない本のエピソードが、既に何冊か出ているので、そのあたりの説明からできればなぁと。
基本今のブグログの本棚にある本は、現在実際に家にある本棚に並べている本がほとんどで、あとは数ヶ月前から利用するようになった図書館で借りた本が、10〜20冊ほどだ。
過去に引っ越しを3回ほどしており、その度に本を断捨離している。
処分した本をちゃんと数えてないので、いまさら何冊かも分からないが、多分処分した本は300冊ぐらいかなぁと。当時はブグログの様な読書記録は一切取っていなかったので、購入したタイトル名すら覚えてない本も結構多いという、情けなさ。その中で自分の年代別に覚えている範囲での概略は以下となる。
20代…ミステリー作品にどっぷりハマる。
30代…読む本の90%はビジネス書や仕事に関係する本ばかり。
40代(現在)…ある小説をきっかけに「小説もいいなぁ」と思い、色々なジャンルを読む様になる。
20代でミステリーにハマったきっかけは、仕事仲間でミステリー好きの友人のすすめで、読み始めたのが始まりだ。
当時凄く流行っていた森博嗣氏の「S&M(犀川教授& 西之園萌絵コンビ)シリーズ」、京極夏彦氏の「百鬼夜行(京極堂)シリーズ」、当時売れ始めた頃の伊坂幸太郎氏のデビュー作「オーデュボン祈り」から「死神の浮力」ぐらいまでの3名の著者の文庫化された本は、ほぼ全て読んでいた。
ベースは上記3名の著者作品だが、他に読んでいたのも、ほぼミステリー作品ばかりだ。
ミステリーばかり読んでいると、犯人やトリックを暴いてやろうと、そればかりに躍起になり、今考えると読書というより謎解きゲームをしている感覚だったのかも…。
30代になると仕事が第一優先になり、購入する本も仕事に関連する本しか、ほぼ買わなくなっていた。ビジネス書ばかりを何百冊も読んでいると、途中で嫌でも気づくことがある。
「ん?、どの本も書いていることが似ている様な…」。そう、たいていの本が中身がビックリするほど似ている。よくよく各書籍を調べてみると、過去のビジネス書の名著からの引用が目立つ。ではそのビジネス書の名著はというと、哲学書や古典思想書からの引用が多い。であれば、引用元の原著である哲学書や古典思想書を読めば、全て知りたいことが載ってあることに、遅まきながら気づいた次第。
ブグログのプロフィールにも書いてある、哲学や古典思想書に興味を持ったのは、上記の読書遍歴から来ている。
40代に入った数年前、当時本屋さんに行っても立ち寄らなくなった文庫コーナーに、なぜかその時たまたまブラブラしてていると、「ひと」という、なんとも簡単なタイトルに目が止まる。「ひと」(小野寺史宜著)の感想は、その書籍の感想欄でいつか書くとして、まぁ何せ、感動したのだ。小説を読んでもこんなに感動できるんだと。その「ひと」の帯に「本屋大賞2位」の文字が。そのとき思ったのが、2位でこんなに面白いなら歴代の1位ばかり読めば、もっと面白い作品に出会えるかもと。その後2〜3ヶ月で、文庫化された歴代1位の作品を全て読み終え、小説に完全にハマってしまったというのが、僕の簡単な読書遍歴だ。
今後は哲学や古典思想書はもちろん、古典文学や歴史、原始仏教(原始仏教は宗教というより哲学に近いと言われる)、それと現代文学で興味がある作者や作品は読んでいきたい。
現代作家で興味がある作家さんは、作品への没入感では今村翔吾氏。
文体の美しさでは、圧倒的に古井由吉氏。この方は唯一、ストーリーなどそっちのけで、ただただ文体に触れていたいと思えた稀有な作家だ。
あと、20代のころ苦手意識を持ってしまい、ずっと読んでいなかったが、そろそろ長編作品にもチャレンジしようと思っている村上春樹氏。
時代小説では司馬遼太郎氏だが、読みだすと自分の性格的にハマってしまい、司馬氏の作品ばかりを読んでしまいそうで、躊躇しているのが現状。
近代文学では、夏目漱石、三島由紀夫など。
海外古典は、基本は光文社古典新訳文庫で気になるものを読もうかと思っています。
古典文学で、「この作品は読んどいた方がいいよ」という本があれば、気軽にお教え頂ければ、この上なく有り難く思います!続きを読む投稿日:2023.04.28
第3巻はゾシマ長老の亡骸から腐臭がすると皆が、実は聖人じゃなかったんだ、甘いものをかまわず口にしてたもんな、そもそも苦行僧がサクランボのジャムでお茶楽しんでていいのか?(p26)ってなってて19世紀末…でもこんな迷信まみれなのがおもしろい。と思ってたら解説で「腐臭」や「甘いもの」は小説上のモチーフとありなるほど。のん気な読みをしていた。
ミーチャが大騒ぎするシーンは描き方はうまいのだが、薄い内容をペラペラしゃべる長セリフには辟易とした。よく見るとミーチャ以外も皆セリフが無駄に長くて、ロシア人って皆こんな感じなんだろうか。アリョーシャだけは口数が少なくて別格。
第3巻から誰が殺人犯かの謎解き要素が強まるが、本書は決してミステリー本じゃない、芥川龍之介の「藪の中」みたいに正解はわからないものだと思い、解こうという気にはならなかった。
餓鬼(がきんこ)の夢は唐突なので目を引くが、なぜミーチャなのか。これがイワンなら第2巻の子殺しのくだりがあるから自然なのに。これはカラマーゾフ共通の心情という意味か。続きを読む投稿日:2024.05.28
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