八六丸さんのレビュー
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54
このユーザーのレビュー
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僕のヒーローアカデミア 1
堀越耕平 / 週刊少年ジャンプ
熱い王道の「少年漫画」がいい!
5
色々な特殊能力を持つ人間が多く生まれる世界。
数多のヒーロー達と数多のヴィラン達がいる世界。
一部のキャラのデザインなどアメコミがモチーフになっている部分はありますが、どちらかと言えば日本国内の決し…て少なくはない先行作品群を思い起こしました。
ですが、ギャグにするのではなく、斜に構えて鬱な展開にするのでもなく(←こうした作品が嫌いなわけではありませんよ)ヒーローが活劇し、それを見た少年が憧れ胆力を見せ成長し新たなヒーローが生まれる、ただひたすらに王道の「少年漫画」としてヒーロー群像劇を描く作品というのは現在、必ずしも多くは無いように思います。
そして、この作品が持つ「熱」がなんともいい感じなんです!
王道から全く外れていないのに昔ながらの「熱血」そのままとはまた違う「熱」で…
「昔ながらの屋台『風』ラーメン」と言いって食べるとそんな感じがするんだけれど、実際にはすっごい凝った極めて現代的な工夫がされた個人店舗の本格派ラーメンみたいな例えるとそんな感じです。
…私の下手な例えはともかく、お薦めですのでぜひ読んでみてください! 続きを読む投稿日:2014.11.28
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2
野崎まど / メディアワークス文庫
この作品は大好きだけど…Reader™ Storeなにやってんだ…
5
本の面白さには太鼓判を押します。が、本当にReader™ Storeなにやってんだってレベル。
続きはは微ネタバレかもなので行数開けて書きます。
本の内容がおかしいというわけではありません。…
以前読んだことがあって買い直しとかであれば全く問題ありません。
また、『2』自体は読んでなかったけど以下の作品は全て既読という方も同様です。
が、野崎まど氏が『2』の前にメディアワークス文庫で出した以下の作品が未読という方には
入荷順ではなく元々の出版順に全部読んでから『2』を読まれることを「強く」お薦めします。
[映] アムリタ (2009年12月) [ISBN 978-4048682695]
舞面真面とお面の女 (2010年4月) [ISBN 978-4048685818]
死なない生徒殺人事件 ~識別組子とさまよえる不死~ (2010年10月) [ISBN 978-4048700566]
小説家のつくり方 (2011年3月) [ISBN 978-4048704731]
パーフェクトフレンド (2011年8月) [ISBN 978-4048708685]
Reader™ Storeにはこれらを早く入荷したうえでソートかけた時に刊行順通り、
『2』の入荷順がこれらのあとに来るようになんとかしてほしい。
単に残りの作品を後から入荷するだけでは入荷順で買って読む人とか不幸なことに…。
ホントなんで『2』だけ先に入荷したし…。
2014.8.29追記
残り入荷されましたね…そして案の定の並び順
新着順の逆で読む癖がついてる人は気をつけてくださいね 続きを読む投稿日:2014.08.26
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女騎士さん、ジャスコ行こうよ
伊藤ヒロ, 霜月えいと / MF文庫J
ほのぼのラブコメ…ではなくギャグラノベです…が、これはこれで【ネタバレ無し】
5
題名や表紙から期待した感じとは正直言えば違いました。うん、レビューのタイトル通り現代日本の田舎を舞台にしたほのぼのラブコメを期待して買ったんですけどね。いや、ラブコメ要素もあるんですけどね、枠として…は完全にギャグ枠ですわ。ただ、事前の期待とは違ったというだけで結果的に笑えたので良かったです。
田舎あるあるとオタクネタ、ラノベテンプレネタを料理したギャグが基本になるでしょうか。期待してた「ほっこり」はあまり出来ませんでしたが、バカバカしくゲラゲラ笑えていい意味で後に何も残らないラノベでした。頭空っぽにして読むのがオススメです。 続きを読む投稿日:2015.06.11
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[映]アムリタ
野崎まど / メディアワークス文庫
野崎まどの原点 まずはこの一冊から 対象年齢をちょい上げたラノベという感じ
4
この後に続く作品と比べると荒削りな感じがしますがそれもまた味でしょう。
メディアワークス文庫での野崎まど作品は元々の刊行順に読まれることをお薦めします。
Reader™ Store発売日ではなく、あく…まで元の実体本での刊行順ね!
内容についてはなにを言ってもネタバレになりそうなので触れませんがとにかくお勧めです! 続きを読む投稿日:2014.08.28
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僕のヒーローアカデミア 2
堀越耕平 / 週刊少年ジャンプ
クラスメイトたちの魅力がどんどんと
3
クラスメイト達の個性やコスチューム姿が次々と披露され、1巻で主人公と直接絡んだ人物だけでなくクラスメイト全員のキャラが立ってきました。全員が全員ひと目で彼・彼女と分かる描き分けが成されていて、全員が…全員魅力的です。2巻現在ではまだ全員に見せ場が与えられているというわけではないのですが、これまでの展開を見るにまだ目立っていない子達にもいずれ活躍する場面が来るのだろうなという期待をさせてくれます。話間のおまけページ?でのキャラ説明も楽しいです。
電子書籍版に本体の表紙・裏表紙を収録してくれるのは嬉しい。あとはカバーの裏表紙側とか折り返しも収録してもらえないだろうか。
*****微ネタバレ含む?*****
学校というのはできるだけ多くの失敗経験と成功体験の両方を積み重ねるための場所であるといった考え方がありますが、2巻の前半はそれを思い起こさせるお話でした。
これまでの人生で成功体験が少なすぎた主人公と失敗経験が少なすぎた幼馴染、雄英で学んでいく中でそれぞれがそれぞれに足りなかったものを少しづつ得始めていると感じました。
そしてそれらは必ずしもその全てが大人側の掌の上で与えられるものではありません。大人達は大人達でこういうことを教えたい学んで欲しいということで色々と工夫して時と場所と状況を用意していて、実際にそれらは成長の過程に不可欠のものとしてきちんと作用もしているのですが、それが子ども達の糧になったという瞬間は大人の管理外で子ども自身や子ども達同士によって成されていました。
これは「大人はわかっていない」とか「親はなくとも子は育つ」といった言説とも異なっていて、この物語の中の大人は子どもに対して意識的にすべき役割(それは例えば保護者、あるいは手本や目標、指導者や導き手、背を押す者…等)を全力を持ってきちんと果たさんとしていて実際に子ども達へ効果も発揮しており、大人が関わる必要性や重要性を示しています。それを前提とした上で教育は大人の管理の中だけで完結するものではなく、大人の意図の外あるいは超えたところのあれやこれやと反応しあって子どもは育つのだろいう姿が描かれているように思えました。
また、オールマイトをはじめとする大人たちもヒーローとしてはともかく少なくとも「教育者」としては必ずしも完全な存在としては描かれていないように思います。だから、必ずしも完全な教育ができているわけでも「完璧な答え」を子ども達に用意しているわけでもないけれど、不完全さを理解した上で自身の経験に基づいた「最善」を尽くしている。そして、なればこそ魅力的な大人を描けているように思います。オールマイトの「教師って…難しい…!!」はかなり象徴的なセリフではないでしょうか。
*****ネタバレ*****
蛙吹梅雨ちゃんがかわいい 続きを読む投稿日:2015.01.10
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下ネタという概念が存在しない退屈な世界11
赤城大空, 霜月えいと / ガガガ文庫
祝完結!この物語の最終巻らしい最終巻
3
きれいに収まるべきところに収まったまさに大団円という感じ。
「大団円」というだけでもネタバレと感じられる方がいらっしゃったらごめんなさい。
まぁ、10巻まで読んできたなら結末を見届けよう!以外にないで…す。
あとがきでも書かれているのですが今までのキャラの多くが出ているとはいえ、全員が再登場とまではできていないので、出番がなかったキャラのファンはあれっとなる部分もあるかもしれません。
この最終巻と同時発売になった電子特別合本…SSSは気になるんですが…そのためだけに重複買いはちょっとできませんでした。キープリストには入れたけど。ただでくれとは言わんので1~11巻買ってたらSSS購入権獲得とか…無理でしょうか…無理なんでしょうね。
今から読み始めるなら合本を買われるのもいいんじゃないでしょうか。
ともかく、ここまで楽しませてくれたこの作品に大感謝です。
※追記
合体本の特典SSSも収録のBD特典書き下ろしなどをまとめた短編集出ました。 続きを読む投稿日:2016.02.28